双極性障害の遺伝②【遺伝だけじゃないのかも】原因を考察してみます

こんにちは。
双極性Ⅱ型障害のとび太です。
 
双極性障害は『遺伝する』とよく言われているので、
誰から遺伝したのか?考えているところです。
 
親から祖父祖母(&親族&ご先祖さま)の話を聞いても、イマイチ、誰が双極性障害だったのか分からないのです。
 
▽以前は父方の祖母が怪しいと思ったのですが、しっくりこない…
双極性障害の遺伝①【おばあちゃんから来た?】私の躁鬱ルーツ探し
...
 
 
そこで、さらに得られた自分の家族や親戚の情報と、調べたことを照らし合わせて、まとめてみたいと思います。
 
 
キーワード:
母性遺伝(ミトコンドリア仮説)、デノボ変異、気分安定薬(ラモトリギン/ラミクタール)
 
 
 
 

結論

いきなりですが、私の現時点での結論は、
いろいろな原因が少しずつ合わさって双極性障害になっている
です。
 
親からの遺伝かもだし、私だけがゲットした遺伝子によるものかもしれないし、それらがどんな風に混ざっているかは定かではないけれど、どれも可能性がありそう、という感じです。
 
 
 

双極性障害の原因に関する仮説

調べているうちに、双極性障害の原因(機構)について色々な研究がされていると分かってきました。

それぞれの仮説をできるだけ詳しく理解し、まとめることは諦めました。

調べたメモをそのまま貼りたいと思います(すみません)。

 

 
ミトコンドリア機能障害仮説
“細胞内ミトコンドリアの働きの障害によって、カルシウムシグナリングを含む細胞の働きが変化しているという仮説”
 
 
“これらの結果は、双極性障害のリスクとなるミトコンドリア関連遺伝子変異があると、ミトコンドリア機能障害が起きやすい脳部位にあるセロトニン神経細胞内のカルシウムイオンの制御に変調を来し、セロトニン神経細胞が活動しやすくなった結果、セロトニンが過剰に分泌されることが、双極性障害の病態に関与している可能性を示している。”
(安全ではない)2018.6
 
ミトコンドリア内のクエン酸回路のイソクエン酸脱水素酵素の減少が関与している
 
 
【重要】ミトコンドリアは母性遺伝する
 
私の双極性障害は父方じゃなく母方から来ているのでは?
母、母方の祖母は、気分の波大きいし精神科にかかったことある(けれど、鬱が強くない印象)
 
→以前に『父方のおばあちゃんが双極性障害だった?』≫その記事
と思ったけれど、もし祖母の双極性障害がミトコンドリア関係のゲノムに載っていたのならば、それは私には遺伝しないはず(父方祖母の気分の波はおそらく自閉スペクトラム症由来)
 
 
 
デノボ変異
 
“自閉スペクトラム症や統合失調症の場合と同様に、双極性障害でもタンパク質配列を変化させるデノボ点変異が疾患リスクに寄与”
“症状が比較的重い群(双極Ⅰ型障害と統合失調感情障害)では、タンパク質配列を変化させるデノボ点変異が発症リスクに関与”
 
→双極性障害の遺伝を考えるときは、『親から伝わった・伝わらなかった』だけにこだわらなくてもいいのかも
→I型なら可能性が示唆されているけれど、私はII型なのでどこまでデノボ変異の関与を考えていいのだろうか…
 
 
細胞内情報伝達系仮説(モノアミンに対する細胞の反応が変化しているという仮説)
躁状態にドーパミン神経伝達を止める薬である「抗精神病薬」が有効であり、前頭葉のドーパミンを増加させる薬である「三環系抗うつ薬」が躁転を引き起こす。そしてうつ状態では脳脊髄液のドーパミン分解産物の量が低下している。
→私は抗精神病薬は使わず、ラミクタールだけ服用。ラミクタールは躁は抑えられないと言われたけれど、II型で躁は弱いからかも。つまり、私はドーパミンの過剰放出は重度ではない?
→父方の祖母がパーキンソンだったので、ドーパミンの障害をもっているかも、と自然に思える。
 
脂質代謝異常と関連がある
FADS遺伝子領域…不飽和脂肪酸の代謝
→父親が高脂血症。なにか影響ある?
→青魚大好きなのも関係ある?(笑)
 
 
カルシウムシグナリング仮説
(2012)
セロトニン刺激性血小板内Ca反応が、双極性障害では高い(この研究の時点では課題が多い)
最新研究を見つけたら貼ります。
 
 
気分安定薬が効くということは
私が飲んでいるラミクタールが効く仕組み↓
“本剤はNa+の通り道であるNaチャネルの阻害作用、Caチャネルの阻害によるグルタミン酸の放出抑制作用により神経の過剰興奮及び伝達を抑え抗てんかん作用をあらわすとされる。”
 
 
(ちなみに)
グルタミン酸の放出と神経伝達の仕組み
シナプス前終末内部のシナプス顆粒にグルタミン酸が濃縮される→グルタミン酸が放出される(あとでまた取り込まれてリユース)→グルタミン酸受容体でキャッチ→神経細胞で脱分極し活動電位発生→カルシウムイオン(Ca2+)の神経細胞内への流入→…→情報伝達
 
双極性障害では神経細胞が死にやすい?
“神経細胞の過剰な興奮は過剰なカルシウムの細胞内流入を引き起こし、細胞死を引き起こす。”
https://bsd.neuroinf.jp/wiki/グルタミン酸
 
→気分安定薬は、神経細胞を守ってくれている(前の主治医も言ってた)
 
 
 
 
 

まとめ

いろいろ調べましたが、結局は、この言葉に集約されました。

 
下記引用の最後の、『おそらくは、たくさんの弱い効果をもつ遺伝子の組み合わせで、発症しやすくなったり、しにくくなったりする』の部分です。
 
双極性障害の遺伝子研究
双極性障害は遺伝病ではなく、「親戚に1人も同じ病気の人はいません」、という人が大多数です。しかし、一卵性双生児のように、まったく同じゲノム(遺伝子の1セット)をもっていると、多くの場合、2人とも発症してしまうことから、遺伝子が関係していることは間違いないようです。
これまでの研究でみつかった遺伝子は、どれもほんのわずかな影響しかなく、双極性障害の原因遺伝子と呼べるものはみつかっていません。おそらくは、たくさんの弱い効果をもつ遺伝子の組み合わせで、発症しやすくなったり、しにくくなったりするのだと考えられます。
 
 
 
これでようやく、「家系を辿っても、イマイチ双極性障害っぽい人がいない」という疑問に自信を持てました。
 
 
困ったこともあるけれど、オンリーワンの私の遺伝子。
なかなか、こんな巡り合わせないよね!?
…なんて、双極性障害な自分と、自分の遺伝子を愛おしく想うのでした。
 
 
 
 

コメント