土台をつくろう!双極性障害とわかったらまずやってほしい5つのこと

土台をつくろう!双極性障害とわかったらまずやってほしい5つのこと 改善・ヒント

 

双極性障害だと診断されたけれど、何から始めたらいいのだろう?

そんな疑問に向けて、とりあえずこれだけは、と思うことを紹介します。

 

双極性障害との人生をスタートするにあたって、闘病の【土台】を作っておくと、その後の双極ライフが非常に楽になります

どれも、私なりに試行錯誤してみた中で、「これは必要だ」「これは効果があった!」と感じているものです。

 

次の5つにまとめました。

①服薬
②記録をつける
③波のコントロール法を知る
④チームの結成
⑤手続き関係

 

余裕のあるときに、できる範囲で構いませんので、ぜひやってみてください。

※でも、無理してまではやらないでくださいね!無理をするとかえって波が大きくなってしまいます。

 

双極性障害をまだ受け入れられていない方は…

双極性障害を受け入れる最初のステップ~「自分のお葬式」をしよう~
双極性障害を「受け入れる」ってどうやったらいい?そう思うときに読んでほしい記事です。「自分のお葬式」をすることで、きっと前に進み始めることができると思います。

 

①服薬

まず大切なのは「薬」を飲むことです。

双極性障害は「脳」の障害。しかも遺伝子レベルで起こっているので(ある意味生まれつきのもの)、努力でどうにもならない部分があります。

まずは薬で叩くことが不可欠だと私は思っています。

 

毎日必ず!薬を飲む

双極性障害では、気分安定薬や抗精神病薬などの薬を処方されると思います。

その処方薬のうち、毎日必ず飲まなければならない薬を、毎日欠かさず飲むことが、とっっっっっても大切です!

 

そして、薬の服用は、死ぬまで、一生必要です。

双極性障害でないシンプルな「うつ病」なら、もしかすると薬なしで治る(寛解する)可能性があるかもしれません。しかし残念ながら双極性障害はそうではなく、治るということはありません。毎日、必ず薬を飲み続ける必要があります(※2019年現在の医療では)。

 

双極性障害と診断されてしまったら、薬なしでの人生は諦めましょう。

 

たとえば目が悪い人は、メガネやコンタクトを使うことで日常生活を快適に送れますよね。そんな感じで、双極性障害のように脳が暴走しやすい人は、気分安定薬を飲むことで日常生活を送れる、と思っています。

 

双極性障害障害の私達にとって、薬は、いわば「生きてゆくためにかかせないツール」です。

使いこなせば、生きるのは格段に楽になります。

 

※波と波の間の「落ち着いている状態」のときでも必ず、欠かさず、飲みましょう。

 

飲み忘れ防止策を

薬を飲むのは、ぽいっと口に放り込むだけなので、とてもカンタンですよね。

でも、「欠かさず飲み続ける」のは、実は結構難しいんです。

普段から、飲み忘れ対策を取り入れておくことが大切です。

 

▽おすすめの飲み忘れ防止法をまとめました

薬の飲み忘れを防ごう!双極性障害にオススメの予防法ベスト3!
...

 

 

薬の確定までが踏ん張りどころ

双極性障害の治療の土台は気分安定薬だと思いますが、その苦しいところの1つは、「処方が安定するまで時間がかかる」ことではないでしょうか。

非常に少ない量から飲みはじめて、そこから少しずつ増やしてゆかなければならない。

もし増やしている途中で副作用が出たら、それまでの時間はパー。はじめからやり直し。

 

相性がいい薬が本当に見つかるのだろうか、それまでにどのくらいの時間がかかるのだろうか…。不安になってしまいますよね。 

 

ちなみに私は私の基本の薬は、気分安定薬のラミクタールなのですが、処方され始めの当時、飲み始めても全然効いている感じがしませんでした。

1日、1秒でも早く楽になりたかったのに、それまで通り普通に波(うつか混合状態)に襲われるし、副作用こわいし、ネットでは薬で苦労している人の話を散見するし、心穏やかではありませんでした、、、。

でも、飲みはじめてから徐々に増やしていたラミクタールが規定量(200mg/日)になったころ(飲み始めから2ヶ月半ごろ)、すっ…と、「あ、なんだか楽だな」と感じられるようになりました。

気分安定薬を飲み始めてどう変わる?「気分の波」1年半分総まとめ!
...

 

 

薬が決まるまでの時間にできること

自分と相性のいい薬が決まるまでが山場です。ただ時が過ぎるのを待つのもしんどいときは、たとえば次のようなことをして過ごしてみてください。

  • 淡々と、一日、一日、薬を飲む
  • 自分の心身を良く観察し記録する
  • 診察の際に医師に隠さず伝える
  • 双極性障害や心理に関する勉強をする

 

薬が確定するまでは、症状は不安定になるかもしれません。判断もブレます。できるだけ、ひとりで判断しない(ひとりで戦おうとしない)でくださいね。

 

納得した薬を飲めていますか?

薬を毎日飲み続けてゆくためには、処方される薬に自分自身が「納得していること」も大切です。

たとえば次のようなことは納得できているでしょうか。
  

  • 薬の量や種類
  • なぜ飲む必要があるのか
  • 副作用
  • 価格

 

薬の服用は毎日のことになるので、些細な引っ掛かりだとしても、チリも積もればで、だんだんと薬を飲むのがストレスになってきてしまいます。

疑問点や不安なことは何でも主治医に聞いてみましょう。納得できるまで、医師に相談したり、説明を求め続けたりしてみてください。診察外でも、病院に電話すると答えてもらえることもあります。

 

ネットを見ていると、いろんな情報が出てくると思います。主治医と言っていることが違うこともあるかもしれません。そういうときは私は、身近な信頼できる人の意見と、主治医の考えを優先しています。

 

また、病院も、通院がストレスに感じたり、医師の治療法に納得できない場合には、病院を転院したり、セカンドオピニオンを受けることも考えていいと思います。いちばん大事なのは自分の体と心です。

▽転院の参考に

精神科・メンタルクリニックを選ぶときに確認したいポイント
...

 

 

②記録をつける

医療関係者から「記録をつけましょう」と言われたり、ネット情報などで「記録をつけるのがオススメ!」ということを見聞きしたことはありませんか?

私も激しく同感です。実際に自分の記録を付けてきてみて、一当事者として効果を実感しています。

記録をつけることをおすすめする理由は、記録を付けることは「気分を安定させる」のに非常に効果的だからです。

 

記録方法はなんでもいい

記録の方法には、たとえば、

  • 記録表
  • 手帳
  • アプリ
  • twitter
  • ブログ(日記)

があります。

 

▽こちらの記事でそれぞれの記録方法についてまとめています。参考にしながら選んでみてください。

紙とペン派?スマホ派?双極性障害向け【記録ツール】まとめ 
日々の「気分」の記録を付けることは、双極性障害やうつ病などの気分障害の治療に欠かせません。この記事では、「気分」を記録するのに便利なツールを紹介しています。

 

記録を付けることは、確かに、手間がかかります。めんどくさく感じることもあるでしょう。

なので、楽に続けていけそうな方法がいちばん!です。

いろいろ試しながら、自分と相性の良い記録ツールを見つけてみてください。

 

記録方法を選ぶ際のポイント

記録をつける際に、どんな情報を残しておいてほしいかというと、最低限次の3つかなと思います。

  • 気分(症状)
  • 睡眠時間
  • 行動

 

記録があとで見返しやすいかも重要です

また、記録を診察の際に医師に見せたいと思っている場合は、記録が見せやすいかどうかも考慮しておくと後々スムーズでしょう。

 

 

ちなみに私は

▽記録表を自分なりに作って使っています。

リズム表のメリット5つ!双極性障害の必須アイテムを取り入れよう
...
【リズム表の書き方】毎日をデータ化して最強ツールを手に入れよう!
こんにちは。双極性Ⅱ型障害のとび太(@umayano)です。この記事では、リズム表(とび太ver.)の記入方法を詳しく解説します。このリズム表は、記録を続けてゆくことで自然に「生活リズム」が整えられ、「認知行動療法」にもつながるように作りま

自作のリズム表の気に入っているところは、1ヶ月が1枚にまとまり振り返りやすい(ぱっと見て波が分かる)ところと、裏表合わせていろいろ書き込めること、食事欄があることです。

 

その他に、最近twitter(闘病用アカウント)、ブログ(アメブロ)も記録ツールとして使い始めました。

 

記録は、出来る範囲で、気が向いたときだけつけています。

 

 

③波のコントロール法を知る

双極性障害に関して、悲しいことに、「気分の波は本人にはコントロールできない」という記述を見かけることがあります。

ですが、私の体感でいうと、波を自分でコントロールすることはある程度できます!

制御不能なくらい大きい波は自力ではムリなので、薬の服用は前提として必要だと思っています。

 

気分の波の予防法

私はこれがベストな方法だと思っています。

【双極性障害】気分の波を穏やかにする方法とコツ【根本から抑える】
...

 

 

④チームの結成

双極性障害は、自分でなんとかするもの、と思っていませんか?

「迷惑をかけるから、周りに頼ってはいけない…」「ひとりで生きてゆかなければならない」…

いえいえ、誰かの力を借りていいんです!

 

チームとして双極性障害に向き合う

双極性障害は、人間関係を壊すくらい、周りにも影響を与えてしまう障害です。

自分だけ苦しんでいるならばまだしも、他の人にたくさん迷惑(被害?)をかけてしまうのが本当に恐ろしいですよね。

 

双極性障害が原因で、何か周囲に被害が及んだとき、どうしても「双極性障害の本人」が原因だと責められがちです。

だから、自殺する人もいるのではないでしょうか。

 

双極性障害になってしまったのは、双極性障害になった本人が悪いわけでもなく、周りの人が悪いわけでもないのですから、犯人探しをしても解決にはなりません。

コミュニティ内に『双極性障害』という課題が生まれてしまった以上は、関係のある人みんなでこの障害に向き合ってゆくのが効果的ではないかと私は思います。

  

✕:【双極性障害=本人の問題】 
◎:【双極性障害=チームの問題】

 

対策チームの考え方の参考となった本≫『対人関係療法でなおす 双極性障害

 

 

闘病のための協力者のつくりかた

このチームは、双極性障害の本人が自分でつくります

メンバーは、自分だけでも構いませんが、主治医と、できればもう1人集めましょう。

いちばん「身近」で、いちばん「被害に合う可能性が高い」、そして「精神疾患に偏見が無い」人を選ぶといいと思います(家族、恋人、友人などでそれに値する人)。

 

ちなみに私は…

私と、主治医(勝手に私が決定)と、夫(当時は彼氏)をメンバーにして、【とび太の双極性障害対策チーム】をつくりました。

実の家族はメンバーに考えませんでした。

 

メンバーになってもらいたい人への伝え方

医師は自動的にメンバーになるので伝えなくて大丈夫ですが、医師以外のメンバーには、参加への同意を得ましょう。

「チームの一員として双極性障害の治療に協力してほしい」という旨を伝えてみて、OKかどうかを確認してください。チームへの参加を断られたら、他の人を探しましょう。

 

 

その人に双極性障害の対策チームに入ってもらうにあたり、次のようなことを伝えておくとお互いにスムーズです。

  • 飲んでいる薬のこと(毎日飲むことや副作用など)
  • 症状(躁/うつ/混合状態のときにどんな言動をしがちか)
  • 波が非常に大きいときのお互いの関係へのリスク
  • 協力の依頼「こういうときは、こうしてほしい」
  • 非常事態の対応(病院への連絡や緊急車や警察を呼ぶこと)  

 

なるべく早めに、お互いで情報を共有しておきましょう。

ざっくり、カンタンにで大丈夫です。急にたくさん情報を伝えると相手もびっくりしますし、キャパオーバーになってしまいます。

無理強いをしてはいけません。

 

▽ちなみに、双極性障害になったことをカミングアウトすべきかどうか?迷ったら参考にしてみてください

https://umayano.com/coming-out

 

 

⑤手続き関係

私が、まずは迷わずこれを申請しておいてほしい!と思っているのは、「自立支援医療制度」です。

 

ちなみに、精神疾患の人が利用できる公的支援制度のうち、代表的なものは次の3つかと思います。

  1. 自立支援医療制度
  2. 精神障害者福祉手帳
  3. 障害年金

※それぞれの内容についてはここでは省略します。それぞれの制度の呼び方も医療機関や自治体などによって若干違うこともあるようです。

 

手続き方法

それぞれの制度の手続きは、住んでいる市町村の窓口に問い合わせるのがいちばん確実で手っ取り早いと思います。

直接窓口に行くか、電話で問い合わせて必要なものを確認してから行くのもスムーズでオススメです。私の住んでいる市では、市役所の、障害福祉課という窓口が担当していました。

 

上で挙げた3つの制度について、簡単に紹介します。

1.自立支援制度

双極性障害と診断されたら、早めに申請をしてほしい制度です。

双極性障害と診断されて、薬を処方されているのであれば、申請は通ると思います。

私の主治医は、「日常生活送れちゃってるんだよなぁ…」とポツリとこぼしながらも、申請用の診断書を書いてくれました。

 

双極性障害と診断されたばかりの時期は特に、薬をあれこれ試して薬代がかかりがちなので、自己負担分が1割になるのはとても金銭面で大きいと思います(しかも、その自己負担分も、ある金額以上は無料になるのです!※前年度の収入による

 

▽私は、はやく自立支援制度を使わなかったばっかりに、お金が飛んでいきました…

双極性障害の治療費は月々いくら?【お金の実際】計算してみました
双極性2型障害の治療費はどれくらいか?症状が安定するまでにどのくらいのお金がかかっているか?実際の金額を挙げながら紹介しています。

 

申請は比較的カンタンでした。地域で異なるかもしれませんが、役所で指定の用紙の受け取り→そのうち指定の診断書用紙を精神科の主治医に記入してもらう→再び役所に提出、という流れになるかと思います。

※精神科で診断書を書いてもらう際には、あらかじめ受付や電話で、いくらくらいの金額になるか確認しておくのをオススメします!

私は先日、病院の会計窓口でお金が足りず、冷や汗をかきました。。。^^;診断書は5400円でした。

 

自立支援制度の申請のためには、診断書代がかかりますが、それはすぐに回収できると思います。双極性障害だと病院代(診察料と薬代、通院費など)が一生かかるので、長い目で見ても申請しておくメリットは大きいです。

 

通っている病院で自立支援制度を使えるかどうか確認を!

病院(精神科や心療内科、メンタルクリニック)によっては、自立支援制度が適応にならない場合もあります。そして、薬局も同様に自立支援制度が使えない場合があります。

病院や薬局で直接問い合わせたり、市役所の自立支援制度担当の窓口に問い合わせれば、自立支援制度が使えるかどうかを教えてもらえると思います。

 

私は、自立支援制度の対象外のメンタルクリニックに通っていたことがあります。とてもいい医師だったのですが、メンタルクリニック自体が新しく、まだ申請していないそうでした。このため、このメンタルクリニックからの処方箋は自立支援制度が使えませんでした。

 

2.精神障害者手帳

これは、持っていなくてもいいかな、と長らく感じていましたが、自立支援制度とまとめて申請できたので、ついでに申請しました。

手帳を持っていると公共交通機関などで割引を受けられるそうですが、普段は車で生活しているため、あまりメリットはまだ感じていません。

▽参考に、障害者手帳を活用している統合失調症の方の記事です。

【厳選】精神障害者保健福祉手帳で使ってるサービス3つ | がじゃらぼ
どうも、がじゃまるです。 今回は精神疾患を患って申請した手帳…。 その精神障害者保健手帳の中で何が使えるか!という記事(独断)です。 で本題。 手帳ね。 正直なところだけど……。 人によっては大いに使い道あるって人もいると思うけどね。 正直な所、むっちゃ活用できるかっていうとそうでもないんだよね(汗) 確かに金銭的なサ...

 

ハローワークでは障害者手帳が必要?

ハローワークで就職活動をするときに、精神障害者枠で応募しようとすると、障害者手帳が必要になります。しかし、障害者手帳が無くても、ハローワークで指定の「医師の意見書」を提出すれば手帳は無くても大丈夫だそうです。私はこの「医師の意見書」を主治医に書いてもらって、障害者枠で登録しました。振り返れば、自立支援制度を申請するついでに障害者手帳も申請できたので、障害者手帳を使ったほうが手間は少なかったかもしれません。

ただ、ハローワークの障害者枠で就職活動したとして、採用されることになったときは、採用側から「手帳とって」と言われることもあるかもしれないとのことでした。職場が障害者雇用率を上げる申請をするためには、手帳を持っていることが必要なためだそうです。

 

3.障害年金

障害年金については、受給のハードルが高いうえ、手続きが大変そうな印象です。

私は、申請するかどうか自体、考え中です。

以前の主治医には、「とび太さんの症状だと障害年金をもらうのは難しいだろう(日常生活が送れているため)」と言われたことがあり、積極的になれずにいます。

また、私は夫と生活しているので治療費は今のところ工面できるのと、障害年金を申請しようとした方が手続きなどでストレスを感じそうだなと思うのも、申請していない理由です。

 

▽労務士に協力してもらうとスムーズだそうです

精神疾患者の障害年金は社労士に任せたほうがいい理由 | メンタルハック
精神疾患者の障害年金の申請は、社労士を使ったほうが安心安全です。一度不支給の判定を受けて審査請求をしても通る確率はかなり低いです。社労士によっては、審査請求の仕事を断ることもあるそうなので、最初から社労士使ったほうがいいですよね。

 

 

とりあえず…自立支援制度はすぐ申請しておくのがオススメです!

 

 

最後に

以上で、「双極性障害と診断されたらまずやってほしいこと」をお伝えさせていただきました。

 

もう一度おさらいすると、

①服薬(毎日飲む!)
②記録をつける
③波のコントロール法を知る
④チームの結成(ひとりで頑張らないで)
⑤手続き関係(自立支援制度を!)

でした。

 

 

双極性障害で生きてくための土台づくりには、どうしても労力は必要です。

自分から行動しなければならないこともあるかもしれません。

 

でも、応援しています。

一気にでなくていいので、少しずつ、できる範囲でやってみてください。

 

ラクに生きられる日がきっときます。

一緒に日々をこなしてゆきましょう!

 

 

 

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「人生終わった…」双極性障害と診断されたら読んでほしい記事まとめ
「双極性障害になったらまずどんなことをしたらいいか」をまとめました。双極性障害と診断されたばかりの人はもちろん、症状改善を目指している人などにも活用していただけると思います。内容は全て私が実際に経験したものを元にしています。

 

 

 

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