人生を変える、牧場の選び方【はじめての酪農】『いい牧場』とは?道東編

人生を変える、牧場の選び方【はじめての酪農】ここをチェック!道東編 酪農経験談

 

こんにちは。とび太です。

25歳のとき、まったくの初心者で、北海道の酪農の世界に飛び込みました。

場所は、道東の標津郡(知床と根室の間らへん)です。

 

この記事では、

道東の牧場で働いてみたい!けど、どうやって選んだら良いんだろう?

と思っている、酪農初心者の人向けに、【牧場の選び方】を紹介します。

 

▽牧場を”探す”方法はこちら

牧場の探し方【道東編】酪農従業員になって北海道に移住しよう!
北海道、特に道東の牧場で働きたい!でも牛の仕事やったことない!という人向けに【牧場の探し方】をまとめました。酪農【超】初心者だった私が、実際に道東の酪農に飛び込んでみて分かった就職ルートを紹介します。道東では未経験でも歓迎されますよ!

 

 

私は求人票すら見ずに飛び込んだので、分かったようなことは言えないのですが、経験したこと、見聞きしたことを思い出しながら書きました。

 

気楽に読んでみていただけたら嬉しいです。

 

 

 

『いい牧場』とは?

人生を変える、牧場の選び方【はじめての酪農】ここがポイント!道東編

△夕暮れの若牛

『いい牧場』というと、どんなイメージでしょうか?

お給料が良くて、お休みがたくさんあって、仕事が楽で面白く、牛を大切にしていて、人間関係が良い…。

どんな仕事にも言えると思いますが、牧場もそんな『いい牧場』ばっかりではないです。

(いわゆる『ホワイト』とか『ブラック』とか…ホルスタインみたいですね)

 

決め手は、やっぱり『相性』

たとえば、ビシバシ仕込まれる牧場も、技術を身につけたい人には『いい牧場』かもしれません。

けれど、そういう牧場は、まったり牛と触れ合いながら仕事したい人にはキツいでしょう。

腰が痛い人なら、かがんで搾乳する牧場より、立って作業できるパーラー式の牧場の方が楽かもしれません。

同じ牧場でも、合う人、合わない人がいると思うんです。

 

また、牛相手の仕事とはいえ、最終的には、『人』です。

多少キツい仕事だったとしても、いい人に囲まれていれば頑張れることもありますよね。

長く続けられる牧場は、『いい牧場』と言えるかもしれません。

 

でも、仕事の内容や、職場の人達がどんな人か分かるのは、ある程度働いてからのこと。

『いい牧場』かどうかは、実際にその牧場で働いてみないと分からないんです。

 

さらに、道東には牧場がたくさんあって、しかも牧場によって全然違う。

そこから『いい牧場』を見つけ出すなんて、途方もなく感じてしまうかもしれません。

 

なので牧場を選ぶときは、

「ここなら続けていけそう」

「ぴーんときた!」

で選んでみるのもありだと思います。

 

ただ、それじゃ無謀だ!後悔しそう!という声も聞こえてきそうですので、

もっと堅実にいけそうな、『いい牧場』のヒントをまとめてみますよ〜!

 

 

 

酪農【超初心者】向け、牧場の選び方〜道東編〜

ここをチェックしてほしい!というポイントは4つです。

 

①『初心者歓迎』のところ

人生を変える、牧場の選び方【はじめての酪農】ここがポイント!道東編

△つなぎ牛舎の中。掃除(除糞)が終わったところ。

まずは、初心者でもOKな牧場。

この記事では、『初心者』とは、牛に全く触ったことが無いとか、あっても数日の牧場体験とか、そういうレベルの人を考えています。

超初心者の人は、1から、なるべく丁寧に教えてもらうためにも、「未経験者歓迎」「経歴不問」の牧場だと安心ですね。

 

 

②福利厚生が充実しているところ

配合持ってきたよ〜

△エサ(配合飼料)おまたせ〜!

迷ったら福利厚生の良さで選んでいいと思います。

お金も休みも、大事ですから。

 

会社経営の牧場は、福利厚生が充実していることも多いです。

 

1.月の休み

私がいた牧場は、月の休みは4日だけでした。

それでも続けられたのは、昼休みが長かった(8:00〜14:30くらい)のと、幸いその牧場に残業がほとんど無かったからかもしれません。

でも正直、月4はハードでした。

希望すれば休めました。が、欠勤扱いでその分お給料も減りましたし、気まずい感じがして…なかなか理由無く休みを増やすことはありませんでした…。

私のイメージでは、月6あれば「お〜!休み多いね!」で、月8は聞いたことないです。

連休があると泊まりで出かけられるので嬉しいですよね。

普段の休みは少なくても、帰省のために年2回長い休み(10日くらい?)を貰えている友人もいました。

 

 

2.お給料

初心者でフルタイムなら20万円〜22万円前後の牧場が多いイメージです。

牧場暮らしは、生活費は断然かからないです。

私は、東京にいた頃よりお給料はかなり減りましたが、貯金もできました。

体を動かすので食費はしっかりかかったけれど、社宅は光熱費かからないし、おしゃれして出かけることもそんなに無いし…。

 

お給料手取り18万円くらいで、だいたい15〜16万円くらいで生活していました。

▽2年目の頃の家計簿

牧場時代の生活費

(税金が重かった…。)

 

この月はガソリン代が1万円超えていますが、どこか遠出でもしていたんでしょうね。

5〜7月の道東は緑いっぱいで気持ちいいです。

 

 

3.雇用保険

雇用保険が付いているかどうかは、牧場を辞めた後、ハロワで失業給付を貰えるかどうかに関わってきます。

※1年以上勤めたら、とか条件があると思います。

もし牧場につまづいて辞めても、少しでもお金がもらえると、次の仕事探しの時にゆっくり探せるかもしれません。

保険金を負担するのが牧場側なので、個人経営の牧場だと無いこともあります。

私の牧場では、雇用保険をつけてくれていて(個人牧場なのに珍しいと言われた)、退職してからありがたさを実感しています。

 

4.社宅

社宅があって、しかも家具家電付きだと、それこそまさに『体ひとつで』飛び込めます。

家賃も格安。

現地で出会った酪農従業員の友人が住んでいたのは、私と同じような、牧場が自前で持っている社宅か、農協や自治体が酪農従業員向けに作ったアパートが多かったです。

私は、牧場の敷地の真ん中に社宅があり、プライベートはあるような無いような…という感じでした。

牧場の社宅

△築1年、ロフトもありました。冷暖房完備!

(社宅を借りるときは、できれば、牛舎が見えないくらいに離れていると、出かけるときや休みの日に気持ちも楽かもしれません。)

 

 

車も借りれるかも

道東で、車は必須だと思います。

牧場によっては車を借りられます。

私はフェリーで実家から持って行きました。

友人の中には、牧場主にお金を立て替えてもらって、車を買った人も2人ほどいましたね。

もし私が車が無い状態で牧場に入っていたら、お金が貯まったら自分のを買うと思います。

(事故ったときとかの気まずさに私は耐えられなさそうで…。)

車が無くて街から遠いときは、買い物の度に誰かに乗せてってもらう感じになるかもしれません。

 

 

福利厚生は就職する前に確認を

以上、福利厚生について何点か紹介しましたが、求人票を見ても載っていないときには、電話などで確認しておくといいかもしれません。

就職してからでは待遇をなかなか変えてもらえないと思いますから…。

 

 

③牧場の以外の人と関われそうか

酪農従業員の友達とミスド

△同じく酪農従業員をしている友達とミスドでおしゃべり♪

 

実際に牧場に入ってみて、知り合いや友人の存在がほんとに大事なんだなぁと感じました。

牧場は、閉鎖空間になりがちだからです。

 

こわいのは、牧場が全てになってしまうこと。

特に酪農初心者だと、1番初めに入った牧場の価値観に染まりすぎて「これが正しいのか〜」と、視野が狭くなってしまう。

つらくても、「これはつらいことではない」と思ったり、「つらくない…ここはいい牧場…」って自分を洗脳しちゃったりするんですね。

自分自身、痛感しました…。

 

牧場内の関係がしんどくなってしまったときに、逃げ場(話を聞いてもらったり、相談できる人)がないと、ほんとにしんどいと思います。

 

『人間となるべく関わりたくない』から牧場の仕事にした(そういう人も2人ほど会いました)、というわけでなければ、牧場の近くに少しでもコミュニティがあるところをおすすめします…!

 

 

地域のイベントってどうなの?

ではどんなコミュニティがあるのかというと、たとえば、私が住んでいた地域では、農協が『酪農従業員女子の会』みたいなのを開いていて、それがよかったです。そこで知り合った友達とは今も会ったりしています。

また、自治体でやっていた若者の会に参加させてもらったのですが、酪農以外の仕事をしている若い人の話を聞けて、楽しかったし、新鮮でした。牧場の外にも視野を広げてもらいました。

道東では、いかんせん人が少ないので(それでも想像以上に若い人がいましたよ!)、若い人が歓迎されるというか大切にされるというか、若い人向けのイベントもけっこう開催されていると感じました。

 

 

ヘルパーさんが来る牧場も良い

道東、私のいた標津郡の周辺では、『酪農ヘルパー』という存在がいて、牧場主や従業員が休むときなどに代わりに来て仕事をやってくれます。

ヘルパーさんは、会社に雇われていたり、個人で回っていたりします。

私の牧場には毎週ヘルパーさんが来ていたのですが、他の牧場の話や仕事のコツを教えてもらったり、職場の悩みをこっそり相談させてもらったりしました。

明るく前向きなヘルパーさんに何度メンタルを助けてもらったことか…。

それこそ自分の腕で食っていっているヘルパーさん達ですから、技量もすごかったです。仕事のアドバイスもすごく参考になりました。

 

以上、『牧場以外の知り合い』がいた方が良いと私は思いますが、ここはお好みで。

 

 

④水槽がきれいな牧場は人にもクリーン

おちちふっくらでかー!

△爆乳の牛さん。触りたくなるすべすべ感。私のいた牧場では6、7歳の牛もいました(2、3年で廃用、という牧場もあるそうです…)。

もしかすると、牧場を直接見学したり、何日か仕事を体験させてもらえるチャンスも。

はじめて入る牛舎は、どこの牧場も良さげに見えてしまうかもしれません。

そのときぜひチェックしてみて欲しいのが、牛が水を飲む『水槽』のきれいさ。

 

ヘルパーさんから教えてもらったことなのですが、水槽が綺麗な牧場は、牛に優しい。そして人にも優しい可能性が高いです。

水槽がドロドロだったりする牧場もあるようです…。

 

水槽が綺麗ということは、就職したら自分が掃除しなければならないということですが(笑)、きれいな水を牛がごくごく飲むのを見るのは気持ちがよかったです。

 

牛が懐っこかったり、リラックスしておとなしかったりする牧場は、きっと牛を大切にしているのでしょうね。

牛もきれいで、つやつやふっくら、お乳がほんのりピンクで、健康そう…。私はそんな牧場でぜひ働きたいです(そして牛に抱きつきたい!)。

 

 

どれにする?従業員/バイト/ヘルパー

人生を変える、牧場の選び方【はじめての酪農】ここがポイント!道東編

△牧場には大きな機械がいっぱい。大型免許を取らせてもらいました。

ここまで、私がそうだったように、『従業員』として働く目線で書いてしまいましたが、従業員以外の選択肢もあります。

『従業員』は、フルタイム。牧場によっては残業があったり、夏の草(牧草の収穫)の時期は出勤が増えたり。

アルバイトやパートだと、朝と夕方の搾乳の時間だけ、とかが多いイメージです。

アルバイトでも社宅が借りれたりすることもあるそうなので、自分の体力や、勤務時間、お給料などと相談してみてください。

 

いろんな牧場が見たいなら酪農ヘルパーをやるという選択肢もあります。

酪農が未経験の人だと、初めはヘルパー派遣会社(農協にもある)に登録することが多いかもしれません。

ヘルパーの仕事は、話を聞く限りフルタイム並み、いやそれ以上の勤務量がありそうでした。

 

将来牧場を持ちたいなら…

将来、自分の牧場を持ちたいと思っている場合、ヘルパーをやって色々な牧場を見るとか、後継者を育てたい牧場に勤めるのもいいと思います。

もちろん、とりあえず何年か従業員としてやってみてから考える、というのもいいかもしれません。

酪農を学べる学校(社会人学校)に通っている、牧場の娘さんにも会いました。

研修牧場で働くという選択肢もあります。

 

酪農をやっている人たちの進路選択はほんとに様々で、王道とかは無いと思いますよ!

 

経歴(職歴?)とかよりも実力重視。酪農業はそんな世界に思えました。

 

 

 

 

ダメだったらすぐ変えるわ、くらいの精神で

人生を変える、牧場の選び方【はじめての酪農】ここがポイント!道東編

△小さい牧場だと、牛とたくさん触れ合えるかも。

ここまで、牧場を選ぶポイントを紹介させていただきました。

繰り返しになりますが、牧場は入ってみないと分からないです。

なので、相性がいい牧場が見つかったらラッキー、ダメだったらドンマイ。

ある程度やってみて、自分には合わなさそうだったら次の牧場探そう!で良いと私は思うんです。

 

こわいのは、やっていけなさそうな牧場から逃げ出せなくなって、身体と心を壊してしまうこと。

 

確かに、人がどんどん辞めていく牧場はブラックかも…というのはあると思います。

しかし、実際やってみて、酪農は人の入れ替わりが激しい印象を持ちました。

同世代の酪農従業員の人たちでは、1〜2年で辞めたり、他の牧場に変えたりするのは良くあることでした。(もちろん、5年とか同じ牧場で働く子もいました)。

 

言い方悪いかもしれませんが、牧場はたくさんあります。

どこも人が欲しいです。

働く側が、いい牧場を選ぶことは、未来に『いい牧場』を増やすことにつながる、とも思います。

(……と、ビビリなくせに強気なことを言ってみました。)

 

何を重視したいかは人それぞれで良いし、『これが正解!』というのは無いと思いますから、最後は自分で決めるのが、後悔しないコツかもしれません。

 

 

 

まとめ:牧場選びは、よくばりに

△牧場には犬がいました。寝ワラ(牛の下に敷く牧草)の上は気持ちいいかな?

 

以上で酪農『超初心者』向け【牧場の選び方】について紹介させていただきました。

改めて、牧場が『いい牧場』かどうかは、実際に入ってみないと分かりません

牧場選びに『正解』は、無い。

 

道東の牧場では、とにかく、人が欲しいです。

未経験でも、ぜんぜん歓迎されます。

 

大事なのは、健康に仕事を続けられること。

「あ、なんかここいいな」

「この牧場ならやっていけそう」

そう、少しでも思えるような牧場が見つかるまで、”欲張りに”探していきましょう!

 

あとは勇気だけ

良いなぁと思った言葉が、友人から教えてもらった、「牧場の仕事は、勇気さえあればできるよ」

ほんとにそうだなと感じます。

 

納得するまで選んだら、あとはもう後悔しようがないっしょ!!

(道東では、北海道弁は使っている人とそうでない人とまちまちでした。)

酪農の世界に飛び込んでみてください。

人生変わりますよ!

良くも悪くも(笑)

 

 

…ということで、私は、酪農やりたい人にはぜひやってみてほしいんです。

 

運命の牧場と出会えますように!

 

私で良ければ何でも聞いてください。

 

 

 

余談:

長靴のおすすめは、『ザクタス』です。

夏用と冬用の二足で、2年半買い換えなしの丈夫さ。ツルツルなところでも滑らない!冬用めっちゃあったかい!

素晴らしい長靴でした。

人生を変える、牧場の選び方【はじめての酪農】ここがポイント!道東編

△牧場の奥さんに選んでもらった、黄色の長靴。愛おしい…。

 

 

 

▽道東の牧場を探してみましょう!

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