私は、26歳の冬に、双極性2型障害と診断されました。
自分としては、すごく双極性障害と診断されたくて、【自分から】診断を取りに行った、という気持ちが強かったです。
初診で、一発で診断を貰えたのはすごく嬉しかったです。
あれ?しんどい…
道東の牧場で働いていた頃でした。
毎日ほぼ同じ仕事を繰り返しているのに、しかももう2年目なのに、どんどん仕事がしんどくなっていくのです。
なんでかな、なんでこんなにしんどいのかな、何がストレスなのかな、と考えていました。
自分では、『自分は健康』だと思っていたので(≫半年前の躁で信じ込んだ双極性Ⅱ型障害【経験談~躁編】その夏、躁は彗星のようにやってきた)、
ストレスは職場のせい?とか、人間関係のせい?とか思っていました。
仕事中、毎日のように、牛舎の影に隠れて座っていました。
休憩を入れないと、しんどくて作業ができないのです。
座りながら、ふと気づきます。
「こうやって座るの、あの『うつ』のときと同じだ…。」
(会社の近くにある公園のベンチで、何十分も座っていたことがあったのです。)
≫双極性II型障害【経験談〜うつ編】人生で初めての精神科から退職へ
ちょうどこの頃、同時に『自分は双極性障害かも?』と思い始めていました。
≫【経験談】私が過食嘔吐をしはじめて双極性障害と診断されるまでの話
でもどこか、「多分違うわ」、と思っていました。
そうしているうちに、突発性難聴(右耳の耳鳴りと聞こえにくさ)になります。
これが、私の迷いを消しました。
このしんどさは、職場や人間関係のストレスだけじゃ説明できない。
自分の中から来ている。
双極性障害なのか・・・!
1日でも早く薬が飲みたい!
とにかくしんどかったので、なんでもいいから早く楽になりたかったのです。
身体は、熱があるときみたいな感じ。視野も狭い。
落ち込みよりも、不安や焦り、被害妄想、過食嘔吐がひどかったです。
双極性障害について調べたところ、
『うつ病』と似ているくせに、抗うつ薬を飲むと症状が悪化するらしい。(それは絶対、嫌だ。)
薬はてんかんの人も使うことがある『気分安定薬』だけど、副作用が出るかもしれない。(今より辛くなったらどうしよう)。
でも双極性障害は新しめの診断で、医師にも判断が難しい…。
(技量のある精神科医に診てもらわなければ……!)
ということで、私は【双極性障害の診断をもらう】ために、全力で臨むことになります。
リスキーすぎる病院選び
とにかく、そもそも鬱の波の中にいましたから、焦りとかネガティブ思考がひどいわけです。
激鬱だったり、混合状態だったりでした。≫双極性障害の【混合状態】って何?症状と対処法を当事者が解説します!
うつと誤診されたら終わる!
仕事が休めないかもしれない!
切羽詰まった私は、
【一発で診断をもらうしかない】
と、なりました。
立ちはだかる、北海道の広大な大地。休みが取りにくい動物相手の仕事。精神科についての土地勘の無さ。
そして精神科経験の少なさ…。
藁にもすがる思いで、医療関係の仕事で働いている友人に相談しました。
オススメの病院を教えてもらい、札幌の心療内科にたどり着くことができました。
Q3.【僻地(道東)での精神科通院】「オンライン診察」が神!でした
初診で診断をもらう
診察のためだけに、道東から札幌へ。
背水の陣に立たされていた私は、診断をもらうためならなんでもしたい気持ちでした。
どんな感じにガシガシに攻めたかというと、
①問診票に「双極性障害ではないかと思っています」と書き、
②自分の過去をまとめた紙を見せ、
≫双極性障害の診断を貰うために使ってほしい!躁うつライフイベント表
③睡眠覚醒リズム表を見せ、
④双極性障害に特徴的な症状を積極的に伝えました。(特に過食嘔吐)
そしてその場で、双極性II型障害の診断をもらうことができました。
次の記事で、この経験と反省を整理して、【双極性障害診断を一発でもらう】ポイントをまとめます。

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