どう接したらいい?双極性障害の友人への接し方【当事者が思うこと】

双極性障害の友人との接し方 当事者が「こうしてほしい!」と思うこと 双極性障害

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こんにちは。双極性Ⅱ型障害のとび太(@umayano2)です。

 

双極性障害の友人と付き合うときに、どう接したらいいのか迷う。

躁うつ病の人にはどんな風に関わったらいいの?

そんな疑問に、双極性障害の当事者がお答えします。

 

双極性障害の友人への「接し方」が知りたいという背景には、次のような場合があるかと思います。

①マイナスの関係:すでにストレスや被害を受けている

②前向きな関係:これからも良い関係で付き合っていきたい

 

①のように、双極性障害の友人のせいで現在困っている、あるいは距離を取りたいけれど迷っているという人は、すぐに距離を取ってもらうのが良いかと思います。

まずはご自身の身を大切にして欲しいです。

 

とりあえず関わらずにいて、しばらく経ってから「やっぱり会いたい」とか「友人でいたい」という気持ちがまだ感じられたとしたら、そのときにまた関わり方を考えて貰えたらそれで構いません。

 

②の、これからも友人でいたいと考えている人向けに、双極性障害の友人との関わり方を書いてゆきたいと思います。

 

この記事では、私が【こう接して欲しい!】と思うことを、双極性障害の本人からの目線でまとめます。

自分のことを棚にあげたり、図々しい点などもあるかもしれませんが、どうぞよろしくお願いいたします。

 

振り回されないでいて欲しい

双極性障害の友人との接し方 当事者が「こうしてほしい!」と思うこと

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双極性障害の友人と関わるときのスタンスとして大切なのは、まず、「振り回されない」「巻き込まれない」ことだと思います。

暴走しているときは、危険なので、深入りせず、離れていてください、という感じです。

 

あなたはあなたでマイペースに

申し訳ないところですが、実際、双極性障害の人は周りの人を振り回しがちかと思います。

たとえば、昨日は将来のことを前向きに話していたのに、今日になったら全部諦めていたり。

自分から誘ってきたのに、当日にドタキャンしたり。

 

双極性障害の言動に振り回されたり、理不尽な感情に巻き込まれて、時間的にも精神的にも消耗してしまわないためにも、双極性障害の友人との間には心のどこかで一線を引いておくことも必要かと思います。

 

鬱(うつ)は、周りの人を鬱に引き込む

特に、双極性障害の友人に「うつ」の症状があるとき。

助けなくて大丈夫です。

「うつ」は、関わっている人も沈ませてしまうことがあるからです。

 

双極性障害の症状に飲まれるのは、本人だけで十分です。

大切な友人のあなたが巻き込まれないためにも、マイペースにいてほしいです。

私は、「居てもいいし、居なくてもいい」感じで接してもらうと心地良いです。

たとえば、高校の時からの友人グループなのですが、宅飲みしたときなどに、私が寝たら本編?本番?が始まります。「よしっ、とび太寝たからあの話するか。」みたいな(笑)。

 

「しんどいときはすぐ休みたい」「夜ふかし・徹夜はしたくない」ので、早く帰ってもOKな雰囲気だったり、私が居なくても場が進んでいってくれていると安心しますし、嬉しいです。

 

たとえ双極性障害の友人が「症状」に飲み込まれていたとしても、「あ~症状出てるな~」と思ってスルーして、様子を見ていてください。

 

 

どう接したらいいかわからないときは、本人に直接訊いてほしい

双極性障害の友人との接し方 当事者が「こうしてほしい!」と思うこと

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どうしていいかわからないときは、何もしないでOKです。

少し距離をとって、しばらく見守っていてください。

 

友人との接し方については、やはり、直接本人に質問するのがいちばんです。

「どう接して欲しい?」と質問するタイミングは、双極性障害の本人が落ち着いているときがいいかと思います。

 

◎フレーズ例

  • 「どういうことが苦手なの?」
  • 「どういうのは避けたい?」
  • 「〇〇なとき、どうしてほしい?」

双極性障害をカミングアウトされたり、障害や体調について話題になったときも訊きやすいかもしれないですね。

 

あらかじめ、どう接してほしいかを確認しておいてもらうと、本人もとても救われますし、これからの付き合いやすさが格段に上がるはずです。

 

ちなみに、私が友人と一緒に遊んでいるとき、してもらって嬉しいことは、

  • 疲れたら休憩をこまめに入れる
  • はしゃぎすぎない、のんびりした雰囲気
  • 余裕のあるスケジュール

です。

 

 

しかし、「どう接して欲しい?」と訊いても答えが返ってこないときもあるかもしれません。

すぐ答えが返ってこないときは、待つ

たとえば、うつの症状があるとき。

コミュニケーションができなくなりがちです。

訊いてくれたことが嬉しくても、不安の症状が邪魔をして「これ言って良いのかな」「迷惑じゃないかな」とか考えてぐるぐる詰まってしまっていたりします。

 

また、本人の自己理解(双極性障害への向き合い方)が追いついていない場合にも、自分の苦手は何なのか、どうやったら症状が収まるのかなどについて、本人が自覚できていなくて答えられないかもです。

 

厄介なのは、躁ぎみになっていて軽率な答えをしている場合です。

頭の回転が早く、衝動性も強いので、その場の思いつきでパッと答えてしまうのです。

後になって、一度言ったことを変えようとするかもしれません。

 

いずれの場合も、時間が経つと「こう接して欲しい」という答えが出てくると思いますので、それまで気長にのんびり待っていてもらえたら嬉しいです。

 

 

訊いて良いのかな…本人からカミングアウトがまだ無い場合

本人から障害についてカミングアウトが無い場合、双極性障害を話題に出していいのか迷いますよね。

本人から直接打ち明けらていなくても、ウワサだったり何かのきっかけで障害を持っている事実を知ることもあるでしょう。

 

カミングアウトが無い場合どうしたら良いかというと、「今までどおり」接して、本人の気持ちの準備ができるまで待つことかと思います。

本人は、双極性障害と診断された事実を受け入れられていなかったり、不安で動けなくなっていることもあるかもしれません。

 

私は、友人に打ち明けるのがすごくこわかったです。「私が障害だって知ったら嫌われてしまうかも」「もう会ってくれなくなるかも」とか考えてしまっていました。でも、いざ友人に打ち明けてみると、だいたいの反応は「いつもじゃん^o^」「で?」って感じの、なんてことないって反応でしたね。

 

精神障害はタブーではない

私の感覚ですが、精神障害は、目が悪いとか、骨折したとか、他の障害と同じだと思っています。

メンタルの病気だからといって、特にデリケートに扱ってもらわなくて大丈夫です。

無理にオープンに話す必要もないです。

私は自分の精神疾患について訊いてもらうと、基本的にとても嬉しいです。

 

ぜひ、「どう接して欲しいか?」を本人にじゃんじゃん質問してみてください。

 

 

友人にしてもらって嬉しかった接し方

双極性障害の友人との接し方 当事者が「こうしてほしい!」と思うこと

Photo by Federico Enni on Unsplash

基本的には、上記のとおり、「振り回されない」「マイペースで」いてくれることが嬉しいです。

さらに、具体的な行動で、してもらって嬉しかったことは次のとおりです。

 

調子を訊く

気が向いたときで構わないので、「今日は調子どう?」「疲れたら休憩しようね」などと、一声かけてもらうと、とても嬉しいです。

調子を聞いてもらうと、それをきっかけに、しんどいときに頼りやすかったり、「今日は早めに帰ろうかな」とか言いにくいことを伝えやすくなります。

調子が良すぎても悪すぎても「症状が出ている」状態なので、休憩を入れたり、早めに解散したりしてもらえると助かります。

 

ちなみに、「元気?」に鬱の人が返信できない理由

鬱の症状があるとき、「大丈夫?」「元気?」というYes/Noで答えるカタチの質問に、答えられないことがあります。

「心配かけたくない」「本当のことを言ったら迷惑になるかも」と不安の症状に飲まれていたり、判断力がとても下がっていて「自分って今元気なのか?」と自分が分からなくなっていたりします。

Yes/Nog型の質問の代わりに、

  • 「調子どう?」
  • 「前言ってた〇〇(症状や悩み)はその後どう?」

と訊いて貰った方が答えやすい場合があります。

非常に細かいことで申し訳ないのですが、本当にちょっとした言葉尻で本人は躓いているかもしれません。

 

 

時間の余裕を持つ

のんびり、まったりした雰囲気がとても嬉しいです。

ガチガチに決まったスケジュールや締切が苦手なことがあります。

「調子が悪くなったら休める・・・」と思えるだけで、「友人と遊ぶ」「会う」ことへのハードルがとても低くなります。

 

双極性障害の友人が「おかしい」と思ったときの対処法

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双極性障害の人は、テンションとか衝動性を自分でコントロールできないときがあります。

本人は自覚すら無いことも。

周りの人も「それが本来の姿かな?」と思ってしまうこともあるかもしれません。

 

我慢してしまうこともあるかもしれませんが、そんな我慢の関係はシンドイですよね。

双極性障害の友人が「おかしい」「いつもと違う」と感じたときの対処法は、基本的には、やはり「距離をとる」ことだと思います。

 

対処法①:とりあえず距離をとる

双極性障害の友人の「気分の波」が大きくなっていても、波は、遅かれ早かれ必ず収まります。

本人がやたら焦っていたり、衝動的だったり、イライラしていたり…。

そんなときは、「巻き込まれない」ことです。

とりあえず「症状が出てるな~」と思ってスルーして、しばらく時間の経過を待ってみてください。

 

アドバイスはしなくてOK

もし、双極性障害の友人が何かの判断を求めてきたときなどは、YesともNoとも言わず、その話自体を一旦置いておくのが良いと思います。

たとえば次のような言葉をかけると、時間を稼げます。

◎フレーズ例

「すぐ決めなくていいと思うよ」

「ゆっくり考えていこ」

鬱のときも躁のときも使えます。

 

友人が落ち着いていてくれると、双極性障害の本人も自然とつられて落ち着いてくると思います。

 

 

対処法②:症状が出ていることを指摘する

たとえば、次のような言葉はどうでしょうか。

◎フレーズ例

  • 「今日は調子悪そうだね」
  • 「いつもより不安そうだね」
  • 「ちょっとテンション上がりすぎてるかも」

 

そして、続けて「ちょっと休憩しようか」と伝えて貰えたら、最高です。

 

 

逆ギレへの対処法

やはり、距離をとることです。

不快に感じたり、傷つけてしまうようなことがあったときに、障害者だからといって、あなたを傷つけた事実を許す必要はありません。

双極性障害の症状をぶつけられるのを、耐えないでください。

 

良くないことは、良くない。

事実は事実として扱うことが、長い目で見たら、双極性障害の友人のためになります。

 

私は友人に、「もっと傷ついた方が良いよ」と言われたことがあります。

その言葉を受けて、私はようやく、その友人を傷つけていたことに気づきました。

私の頭をかち割ってくれた、その一言。指摘をしてくれたことを心から感謝しています。

あの指摘を受けないまま生きていたらと思うと、本当にゾッとします。恐ろしいです。

 

伝えるタイミング

本人への指摘をするタイミングは、双極性障害の友人が「落ち着いているとき」がおすすめです。

興奮してしまっているときに何かを言うと、もっと情緒不安定になったり、鬱になって消えていったり、反抗してくることもあるかもしれません。

余計にメンドくさくしないためにも、落ち着いているときに伝えるのが無難だと思います。

 

たとえ、伝えたことで相手が鬱に落ちたとしても自分を責めないでいてください。

双極性障害の本人が「過剰に反応しすぎ」のこともあります。

 

逆ギレしやすい人にありがちな「認知の歪み」

双極性障害や精神疾患、発達障害などの人に多いのですが、認知が歪んでいることがあります(考え方が偏っている)。

そういう人だと、ある一言をきっかけにトラブルに発展してしまうこともあるかもしれません。

認知が歪んでいる場合、その歪みを改善してゆくこと(認知療法やカウンセリングなど)が必要ですが、時間も労力もかかることなので、友人のあなたは関わらず、専門家に任せましょう。

 

以上、双極性障害の友人が「おかしい」ときの対処法でした。

何度も繰り返してしまいますが、とにかく「関わらない」ことがいちばんだと思います。

せっかく勇気を出して指摘してくれた人が、恩を仇で返されてほしくありません。

厄介だと感じるときは、距離をとってください。

 

もしも。。。

「まだ友達でいてもいい」と思ってくださるならば、双極性障害の本人が謝って改善するまで待っていて貰えたら…と思います。

「また会おうね」「(症状が落ち着くのを)待ってるね」「返事はいつでもいいよ☺」

のような“待ってるね”というメッセージに、私はいつも本当に救われています。

 

鬱なときは、LINEやメールなどの会話をしなくてもいい方法だと、より嬉しいです。

最後に笑顔の絵文字なんかが付いていたら、本当に大好きになっちゃいます。

申し訳なくて、嬉しくて、泣いてるかもです。

 

 

まとめ:双極性障害の友人が「正常」なときだけ関わろう

双極性障害の友人との接し方 当事者が「こうしてほしい!」と思うこと

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以上、本記事では、双極性障害の本人からの視点から「こういう風に接してもらいたい」ということをまとめさせて頂きました。

 

とにかく、「距離感」を常に保っておくことが、長い目でみて、良い友人関係でいられるのではないかと思います。

 

全ての双極性障害の人がこのように接して欲しいと思っているとは限りませんが、何か参考になれたら幸いです。

 

最後に

こうしてこの記事を読んでくだり、「どう接したらいいのか」と考えてくださり、本当にありがとうございます。

正直面倒くさいところもある双極性障害の人間に、真剣に向き合ってくれる人たちのおかげで私たちは生きてこられています。

この場を借りて、お礼申し上げます。

 

 

***ご質問やご意見など、お気軽に***

 

 

 

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