双極性障害の人は子供を持つべきではない?【症状・努力次第】私の結論

双極性障害の人は子供を持つべきではない?【症状・努力次第】私の結論 妊活~妊娠

 

こんにちは。双極性Ⅱ型障害のとび太(@umayano2)です。

私は現在妊娠10ヶ月。もうすぐ第一子が産まれる予定です。

私は双極性障害(躁うつ病/躁鬱/双極症)と診断され、ASD(発達障害/自閉スペクトラム症)の傾向もあり、「障害者の私は子供を持つべきでない」と悩んだこともありました。しかし、最終的にはこのように「子供をもつ」という選択をしました。

 

この記事では、「双極性障害の人は子供を持つべきではないのか?」という問いに対して、私の自分なりの結論をまとめたいと思います。

一当事者として、なにか参考になれたら幸いです。

 

子供を持たない方がいい場合

私もそうだったのですが、『双極性障害=子供を持つべきでない』という、ゼロか100かの考えをすると、悩んで行き詰まってしまうと思います。

私は、NOでも、YESでもないです。双極性障害の人が”全員”「子供を持つべきではない」とは思いませんし、逆に、双極性障害の全員が全員「子供を持ってもいい」とも思いません。

一言でいうと、『双極性障害の症状をコントロール出来ていない人』は、子供を持つべきではないと思います。永遠にではなく、とりあえず症状をコントロールできていないうちは、です。

 

双極性障害で子供を持ったときのリスクは何か?

双極性障害を持っていて、『子供を持つべきでない』と思うとき、何が1番こわいでしょうか。世間からの批判でしょうか。子育てを満足にできるかどうかという不安でしょうか。

私は、双極性障害の人が子供を持った時に、1番恐れる(心配する)べきことは、『子供の人生を双極性障害のせいで奪ってしまう』ことだと思います。

双極性障害の親の元で育った子供が、親に何かあったときや親が精神的に不安定なとき、「自分のせいだ」と思ってしまう、というのをよく見聞きします。また、不安定な親のために自分を犠牲にしてしまうとか、その結果共依存状態になって親に縛られてしまうとか、結果アダルトチルドレン化してしまうとか…。双極性障害を持っている以上、そういう可能性はありますよね。親がどんなに言葉で「あなたのせいじゃない」と伝えたって、目の前で親が波に飲まれていたら、子供は親を助けようとして自分を犠牲にしようとしてしまうと思います。

双極性障害は、確かに、一生モノでコントロールが難しいところもたくさんあります。双極性障害になったとしても、双極性障害の本人は悪くないと思います。でも、子供も、親の双極性障害を背負う理由なんて1ミリもないです。

 

『双極性障害の症状をコントロールできていない』状態とは?

双極性障害の症状がどの程度だと「子供を持つべきではない」のか、私は次のように思っています。

症状が安定していない

  • 今まさに鬱の波の中にあったり、躁が出たばかりだったりする
  • 入退院を繰り返している、すぐ入院できる環境でないと不安
  • 処方された薬を「決められたとおりに」「きちんと毎日」飲めない
  • 自己判断で断薬したり、それを繰り返したりしている
  • 診察を継続できていない、ドタキャンが多い

上記のような場合、子供をすぐに持たないで欲しいなと思います。まずは自分の症状のコントロール(落ち着かせる)を目指すべきです。

 

薬が確定していないうちはまだ『不安定』

双極性障害と診断されたばかりでまだ色々と薬を試している最中だったり、薬を増やしたり減薬したりで様子を見ているときなども、まだ『安定』とは言えないと思います。

 

『健康的な生活』を送れていない

  • 朝、昼、晩、の食事
  • 6時間以上の睡眠
  • 適度な運動

といった、基本的で『健康的』な生活を送れているか、も子供を持たないべきかどうかの目安になると思います。子供を持つ前から不健全な家庭では、子供が健康に育つことはとても難しいのではと思います。まずは、自分と夫との生活が『健康的』なものであるかどうかを考えてみてほしいです。

健康的な生活をしていると、病気にはあまりなりませんし、双極性障害の症状も自然と穏やかになってきます。

 

症状のコントロールを誰かに依存している

双極性障害の通院とか、服薬とか、できる範囲の波のコントロールとか、自分でできていることも必要だと思います。

子供を持ったときに、将来、子供に「薬を飲んだ?」と管理させたり、子供に親の機嫌を取らせてはダメですよね。

症状の管理の舵取りが、誰かがいないとできないという場合は、もう少し自分で自分を制御できるようになってから、子供を持つかどうかを考えた方がいいかもしれません。

双極性障害の症状のコントロールは、100%自分で出来なくても大丈夫です。100%できたら最強すぎて逆に躁っぽくてこわいです。どうしても自分でコントロールできなくなったときは、夫とか、誰かに頼ってもいいと思います。

誰かに頼っていい範囲

『頼る』というのは、行き過ぎれば『依存』なので、その線引きが難しいですよね。

どのくらい周りに頼っていいのか、その程度の目安は、”健常者(双極性障害でない人)”の夫婦を想像したときに、その夫婦でもあり得る範囲の『頼る』です。泣いているときに落ち着くまで抱きしめてもらう、テンションが高すぎるときに注意してもらう…など、ほとんどがその場で解決できるか、長引いても半日くらいなのではないかと思います。

夫婦のギクシャクした関係が数日続くとか、何日も何もせず引きこもっているとか、暴れるのを抑えてもらうとか、家出したのを捜索してもらうとか…は”ふつう”の範囲を超えていると思います。

子供を持つか考えるとき、たまにお互いに助け合う、”ふつう”の範囲内に現在の夫との関係が収まっているかどうか考えてみてほしいです。現時点で夫に双極性障害の症状を抑えてもらわなければ(被害を受け止めてもらわなければ)社会生活が成り立たないとしたら、将来その負担が子供にも及ぶ可能性があります。

誰かがいないと生きていけないようなうちは、子供を持つよりも、双極性障害のコントロールを身につける方を先にしたほうがいいと思います。

 

どんな状態ならいいのか?症状の安定とは?

双極性障害の『安定』とは、たとえば、リズム表(睡眠覚醒リズム表)でいうと、気分の波がまっすぐになっている状態です。

寛解という表現を使われることがありますが、私は双極性障害に寛解は無いと思っています。

「気分の波」がずっとまっすぐ(ずっと±0)なんて人いるの?、と思っていたのですが、主治医いわく、あるそうです。ずっと気分の波が立たないのが”普通”らしいです。

▽私が1番落ち着いていた月の記録

【月次レポート】(2019年8月)今までで1番安定しました!!
...

最近は、気分の波が立たなくなってきました。

 

 

症状が安定しているときは、薬の変更とかも無く、通院がほぼ『薬をもらうだけ』になっているかもしれません。

※抗不安薬や睡眠導入剤などの頓服薬を、症状があるときに使っていたとしても、結果『安定』していればいいと思います。

 

少し理想論かもですが、目安、3~6ヶ月くらい『落ち着いている』状態が続いている、と医師に認めてもらえているくらいになれたら良いのではないでしょうか。

 

 

その他のことは”普通”の人と一緒

以上のように、『双極性障害の症状のコントロールができているかどうか』で『子供を持つか持たないか』を考えるべきだと思っています。

逆に言えば、『双極性障害の症状のコントロールができているかどうか』以外のことは、健常者と同じように考えていいと思います。

例えば、次のようなことです。

  • 持病が遺伝すること
  • 奇形児が生まれる可能性
  • お金が無い
  • 親族の理解が無い

それぞれ、見ていきます。

 

子供に障害が遺伝することについて

双極性障害の人が、血の繋がりがある子供を持とうと思った場合、「双極性障害が遺伝すること」を気にされるのではないかと思います。

まずは、双極性障害が遺伝するかどうかはほんとに分かりません。正確に言えば、親の遺伝子は受け継ぎますが、その遺伝子が『双極性障害』として発現するかは運次第だと思います。双極性障害と双極性障害同士のカップルでも、子供が100%双極性障害になるとは限らないと思いますし、健常者との子なら、なおさら遺伝するかどうか分かりませんよね。

 

偏見はもうすぐ過去のもの

双極性障害の遺伝性がよく言われるので、『遺伝=悪』とか『遺伝するから産むな』とか考えてしまいますよね。そう思ってしまうのは仕方ないと思います。偏見は実際、0じゃないと思います。しかし、この偏見は、私達より上の世代の双極性障害の人達が築き上げた負の遺産ではないでしょうか?私達より上の世代の双極性障害者で、十分に適切な治療を受けていた人がどれくらいいたのか、私は疑問です。双極性障害だと無自覚で大暴れしていた人も今よりたくさんいたのではないでしょうか。だから、「子供に遺伝させたらかわいそう」みたいな考えになってしまっているのかもと思います。

双極性障害は今でも診断とか治療法が確立されていないくらい”新しい”障害ですから、過去の双極性障害の人たちの症状や人生を、今の自分たちに当てはめない方がいいのでは、と思います。令和の終わり頃には、きっと、双極性障害は”ふつう”の病気になっているんじゃないかと私は思っています。

 

遺伝するから産むな、は「死ね」と考えるのと一緒

自分と、自分の親を考えたとき、多分あの人から双極性障害は遺伝してきたな…というのはありませんか?私の場合は母(軽度。診断はされてない)なのですが、母が私に双極性障害を遺伝させたからといって、母が悪いとは思いません。私を産むべきではなかったとも思いません。人生に絶望した時期も一時期ありましたが、私はこの世界に生まれてよかったです。

もし、自分は生まれるべきではなかったとか、双極性障害だから死ななきゃと思っていたら、鬱の症状が出ているので主治医に伝えてくださいね。

他の病気で比べてしまいますが、例えば、ガンを持った親が、子供を産んだらいけないのでしょうか?確かに、子供に苦労や困難を与えてしまうかもですが、ダメだとは私は思いません。ガンに限らず、困難がゼロの人生を送れる人なんていないのではと思います。

なので、困難を乗り越えられるよう、子供の力を信じて、そして親が人生かけて学んできた病気の予防法や症状の抑え方といった経験(知識)を、できる限り子に伝えてあげたらいいのではないでしょうか

双極性障害だと分かっている私達だからこそ、早めに気づいて、予防し、改善することもできるのです。

何が言いたいかというと、精神科にも行かず、双極性障害の被害を出しまくっていながら無自覚で子供を産む人よりはマシかな、と思うのです。

 

双極性障害の薬を飲みながらの妊娠について

双極性障害の女性の場合、「薬を飲みながら子供を産んでいいのか?」「奇形や障害児になるリスクを承知で妊娠するのは罪ではないか?」ということも気になると思います。

結論から言うと、奇形率や障害児が生まれる確率は、双極性障害の治療薬を飲みながら妊娠しても、一般の人(双極性障害でない人/薬を飲まないで妊娠した人/健常者)とそんなに変わりません。

明らかに催奇形性があると分かっている薬(抗てんかん薬系)を飲みながら妊娠したとしても(最悪の場合でも)、催奇形性は10%とかです。そうでない薬なら、たとえ奇形のある子が生まれてきたとしても、それが果たして双極性障害の薬が原因なのか、たまたま自然の確率で生まれたものなのか分からないくらい、催奇形性は低いのです。

 

▽私なりに調べてみて、そして実際に妊娠する中で医師に相談してみたことをまとめています

双極性障害の【妊娠】と【薬の服用】①妊娠中にオススメなのはラミクタール
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双極性障害の【妊娠】と【薬の服用】②薬は飲んでいい?主治医に確認してみた
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妊娠中の薬の服用については、人によって方法が様々だなぁと感じています。どうするかは主治医とよく相談されてください。

 

お金が無い

双極性障害で就職できたとしても、お給料が低かったり、パートやアルバイトだったり、継続が困難だったりして、生活が苦しいこともあるかもしれません。症状が重くて就労できず、障害年金で暮らしている人もいるかと思います。

とはいえ、『お金が無い』家庭は、双極性障害に限らず沢山あると思います。お金が無いから産めない、子供を持てない、という家庭もきっとあると思います。双極性障害でお金が無く、子供が持てない場合、そのような家庭と考え方は同じではないでしょうか。

お金が無くても子供を育てている家庭もあると思います。正解は無いと思います。「どういう子育てをしたいか」とか「お金が無い生活によって双極性障害の症状が悪化するかどうか」とかに照らし合わせて判断していったらいいのではないかと思います。

 

親族の理解が無い

これも、自分が双極性障害かどうかに関わらず発生してくる困難ですよね。双極性障害を持っている人の場合、家族や親族にもきっと精神疾患を持っている人がいて、その人の被害を被りやすいのではないかと思います。

特に、古い考えを持っている精神疾患の人(発達障害の人も含むかもしれません)は、なぜか同じ精神疾患の人にひどく接しがちかもしれません。精神疾患への偏見があるのでしょうね。

そのような人たちは、たとえ私が双極性障害でなかったとしても、何かに付けてあら探しをして、考えを押し付けてきたり、過剰に反応したりして精神的なストレスを与えてくるような気がします。そんな人たちの機嫌を取るために、子供を諦めるなんて、とてももったいないと思います。

育った家庭が『不健康』だったとしたら、それはもう仕方ありません。パートナーと一緒に、なんとか回避したり、逃げる方法を考えていってほしいです。

 

 

双極性障害者として堂々と子供に接することができるか?

ここまで、たくさん私の考えを書かせていただきました。『双極性障害が子供を持つことは罪ではない』ということが伝わっていたらいいなと思います。

子供を持つかどうか考えるときに、『自分は双極性障害の自分を認められているだろうか』ということを確認してみてほしいです。自己肯定感というか、「私は双極性障害だけど、ふつうの人と同じ様に生きていていいんだ」と思えているでしょうか。

子供に、双極性障害だと説明するとき、まずは自分を理解していなければならないと思います。自分が生きているという自信も必要です。親が、親自身を信じれなくて、子供が親を信じれるはずなんてないと思うのです。

私は、子供が大きくなってきたときに、双極性障害を隠すのは避けたいと思っています。何かあったときに子供が不安になって、親を信じられなくなってしまうと思うからです。親子の信頼関係が崩れてしまうのは、絶望的です。

 

 

まとめ

子供を持つか?持たないか?考え方や結論は、人それぞれでいいと私は思っています。

ただ、パートナーと2人の結論に、納得だけはしていてほしいなと思います。流れとか勢いとか、なんとなくとかで、妊娠したり子供を持ったりしないでいてほしいです。

 

改めて、私の考えは、『双極性障害の症状のコントロールが出来ていないうちは子供を持たないほうがいい』、です。

まずは症状を安定させ、そして子供が健康に育つことができるような生活をし、それから『子供を持つかどうか』考えたって遅くないと思います。

 

たとえ今不妊体質だと分かっている人が、悩みの期間を何年か過ごしたとしても、遅くないと思います。現代の医療が味方についています。双極性障害の症状を安定させつつ、子供を迎え入れられるような環境づくりをしているうちに、きっと健康になります。今よりも妊娠しやすい体になっているかもしれません。

 

それでは、以上です。最後までお読みくださりありがとうございました。

 

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