身近な人が【遺書】を書いているのを発見したときの【接し方】双極症

身近な人が【遺書】を書いていたら?おすすめの接し方【経験者談】 症状

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こんにちは。

双極性Ⅱ型障害のとび太です。

前の記事で、私が【遺書】を書いた経験談を紹介しました。

躁鬱病は【遺書】を書く?双極性Ⅱ型障害の私の【経験談】
26歳のとき、【遺書】を書きました。鬱の症状があった自分が【遺書】を書いた理由を経験談として紹介します。

今回は、その経験から、当事者として「身近な人が遺書を書いているのに気づいたときの接し方」を考えてみました。

 

 

身近な人が【遺書】を書いていたら?

【遺書】を書いた人への接し方を、遺書の危険度(自殺リスクの大きさ)が軽度→重度とステップを踏んで書いていきたいと思います。

 

ステップ1:『気づいているよ』を伝える

【遺書】を見つけたけれど、書いた本人がぱっと見ふつうのときの接し方です。

対応は、サラッと簡単に、で大丈夫かと思います。

簡単に、とはいえ、真剣に、真面目に(冗談扱いしたりバカにしたりしない)お願いします。

 

具体的にどうするかというと、【遺書】を見つけた事実を本人に伝えます。

このとき、【遺書】という表現を必ず使う必要は無くて、「あの紙を見たよ」とかいう表現でも構わないと思います。

スルーでも良いのですが、あえて言葉にしておくことで、『あなたに関心を持っているんだよ』というメッセージになると思います。

 

本人が『普通』の精神状態の時に限る

躁、鬱、混合状態のときなど、精神的に不安定なときは、【遺書】の話を出すのは、避けた方がいいと思います。
▷双極性障害の私の【気分の種類】『うつ/躁/混合状態』

できれば、そっと観察(命の安全確保)し続けてみて欲しいです。

もし本人の様子が良くない方へ向かっている感じがしたときは、次のステップに進んでみてください。

 

 

ステップ2:知る・認める・伝える

次は、少し危険度が上がって、自殺や自傷行為、破壊的な行動など(普通じゃない行動)をしそうなときの接し方です。

 

①なぜ書いたのか?訊く

まずは、【遺書】を書いた理由を確認してほしいです。

たとえば、
『【遺書】=死にたい』なのか、
『【遺書】=メッセージを伝えたい』なのか、
あるいは両方・それ以外なのか、など…。

 

本人の考えを少し誤解していたとしても、『ふつう』の精神状態なら笑って終われるかもですが、心の調子が良くないときだと、ちょっとのズレで状況が悪化してしまうかもしれないからです。

(ネガティブなとき、些細なことで「理解してもらえなかった」「否定された」…と、ダメージを受けがちです。病気の症状が原因です。)

 

具体的な言葉かけ

「なぜ書いたのか?」と訊くときの言葉選びですが、
たとえば、
「よければ、書いた理由を教えてほしいな。」とか、「誤解したくないから、書いた理由を訊いてもいい?」とかいう言葉はどうでしょうか。

ちょっとしたコツだと思っているのですが、『なんで〇〇なの?』という訊き方が、イコール「〇〇しちゃダメじゃん」と受け取ってしまいがちな人もいる(過去の私)ので、言葉尻にひと手間かけてみるのがオススメです。

たとえ、本人が教えてくれた理由がポジティブなものであったとしても、しばらく観察してみてほしいです。躁だったら後で必ず落ちますので。

 

②それでもいいよ、と認める

どうして遺書を書いたのか把握したら、それを認めてほしいです。

『認める=死ぬのを許す』ではなく、
『死ぬのはダメだけど、その気持ちを持ってもいいよ。【遺書】を書くことを私は否定しないよ。』
という感じに。

 

言葉で伝えても良いと思いますし、『待つ』というのも『認める』方法の一つだと思います。

ストレートに遺書の話をしなくても、一緒に他愛ないおしゃべりをしてあげる(少し時間を提供する・そばにいる)だけでも、その人を肯定していることになると思っています。
おしゃべりしているうちに、いつの間にか生き方とか死生観の話とかが出てくるかもしれません。その時に、認める姿勢でいてみてください。

 

③伝える

保険をかける意味でも、「死なないでね」「生きていてね」という感じの、将来へのポジティブなメッセージを言葉にしてほしい、と思います。

(私は、言ってもらって「ハッ」としたことがあります。自分が死に向かっていると自覚していなかったのですね。遺書を書くのは良いことだ、という論理にしか視点が向いていなかったので…。)

 

カップルや親しい関係なら、抱きしめてみるのも良いかもしれません。「大丈夫だよ、一緒にいるよ」「生きていて良いよ」というメッセージは、どれだけ本人を生かしてくれるものかわかりません。

 

 

ステップ3:休ませる

【遺書】を発見したときの、本人の体調はどんな感じでしょうか。

少し、最近の過ごし方を振り返ってみてあげてください。

  • 忙しすぎないか?
  • 苦手な環境にいないか?
  • キャパオーバーしていないか?

…など。

私の場合、「自分はまだ大丈夫」と思っていても、『疲れ』と『ストレス』が増すと、メンタルも荒れます

【気分の波】根本的な原因は「脳の疲れ」と「ストレス」だと思います
...

まだメンタルの症状が出ていなくても、意外と崖っぷちにいるというか、あるとき一気に波に引き込まれたりするリスクも高まっていると思います。

ですが、『休む』だけで、想像以上に精神的に回復します。落ち着く、というか。

『良く寝て直せ』という言葉は、まじで本当だなぁと思っています。

 

健康な毎日には【死】は考えない

身近な人が亡くなったり、何かの【死】を身近に体験したり、心痛めるニュースを見聞きしてしまったときなどは、もちろん【死】が頭に浮かぶと思いますが(私は何日も頭の中に貼り付くように何度も考えてしまいます)、

意外と、『普通』の毎日のときって、【死】という単語すら頭に浮かばないと思いませんか?
(たとえば、今日の夕飯何作ろうかな、〇〇しなきゃ、とかで時間が過ぎていく。)

 

「死にたい」と思うときがキャパオーバー中だというのは分かりやすいですが、死にたいわけでないときでも【遺書】を書いてしまうのは、少し心身を休める必要があるサインかもしれません。

とは言え、『休みを取る』時間を作ることにもエネルギーが必要で、そのエネルギーが足りない、という状況もあると思います。

その場合は代わりにやってしまってもいい(勝手にはやらず、本人に承諾を得てから)と思います。たとえば、職場に交渉したり、とか。

 

私の経験でいうと、【遺書】を書いた時期は、牧場の仕事がハードだった上に、まだ双極性障害の薬(ラミクタール)を飲んでいなかったので身体がすごく重く、キツかったですね。

404 NOT FOUND | うまやのブログ

こないだ、親に手紙(内容:いつ死ぬか分からないから伝えたいメッセージ)を書いたときは、北海道への引っ越しが落ち着いたとはいえ、将来の就職や保育園どうするかだったり、悩み事が多く、ストレスは少なくなかったなぁと振り返っています。

 

 

ステップ4:病院に連れて行く

もう今日明日にでも命の危険が訪れそうな感じがあるときの接し方です。

自分自身ここまで重い症状に達したことはまだ無いので、適切なことをお伝えできないかもしれませんが、症状が重いときは、専門家の力を借りるのが大切ではないかと思います。

精神科、心療内科、どちらでもいいので、一度診てもらうように促した方がいいかもしれません。

▽病院の選び方はこちらを参考にどうぞ。

精神科・メンタルクリニックの選び方!確認したいポイントとコツ
...

 

すぐ(今日〜一週間以内くらい)に命の危険がありそうとか、感情の起伏が激しくなりがちな人なら、24時間対応がある病院だったり、入院できるところが安心かもしれません。

予約をしても「診れるのは○週間先です」と言われてしまうかもしれませんが、ダメ元でも、すぐ診察してもらえる(ねじ込んでもらえる)か、訊いてみても良いかもしれません。

本当にヤバいときは、救急車を呼んで良いと、どこかで見聞きしたことがあります。

とにかく、ひとりでなんとかしようとせず、専門の人にも声をかけてみてほしいです。

鬱は人を鬱に引きこみます。
鬱や躁は、病気の症状なので、飲み込まれないように、まずは自分を守ってほしいです。

 

 

最後に

それでは、稚拙ながら【遺書】をテーマに少し書かせていただきました。

最後までお読みくださりありがとうございました。

 

この記事を読んで、遺書を見つけたことが、症状の早期発見だけでなく、お互いの関係をもっと良くするきっかけになったとしたら、嬉しいです。

精神疾患を持っている当事者としての私の個人的な考えですが、最終的に自殺をしてしまったとしても、周りの人が100%悪いわけではないので、自分を責めないでいて欲しいです。

▽症状改善は本人の努力も欠かせないと思っています。

【気分の波の抑え方】双極性障害なら絶対やってほしい!症状改善の方法
双極性障害・うつ病など気分障害の【気分の波】を穏やかにする方法です。根本から改善を抑えることを目指しています。双極性2型障害の私が実際にやってみて効果があったのは、『規則正しい生活』と『脳を疲れない』ことです。

 

それでは、

どうぞご安全に!

 

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