受験の後遺症?脳へのダメージで双極性障害になったのかもしれない経験談

 

私はずっと、双極性障害が発症しやすい『年齢』が不幸に思えていました。

うつ病は30歳代以降に発病することが多いのですが、双極性障害はそれよりも若く、10〜20歳代での発病が多いとされています。

『ウルトラ図解 双極性障害』野村総一郎p.46

 

 

10〜20代って、めっちゃ大事な時期ですよね。

人生を左右するような進路選択のときに、障害のせいで大きく舵を誤ってしまうなんて、悔しすぎます。

“自分”もまだまだ未熟で分からないことだらけなのに、普通の人よりもハードモードに放り込まれてしまうんですから…。

 

ちなみに、私が双極性障害の診断を受けたのは26歳のとき。»その話

努力して積み上げたものが一気に崩れたような感覚でした。

 

最近出版された双極性障害の本※を読んでいて、『発症の原因』のページに『受験勉強』の挿絵があり、それを見てすぐ私は「あ〜分かる…私もそうだ」と思ってしまいました。

『ウルトラ図解 双極性障害』野村総一郎

そこで、自分の経験を交えながら、受験と双極性障害(精神疾患)について私の考えを書いてみようと思います。

 

 

受験のストレスで双極性障害を発症?

誤解を避けるために先にお伝えしたいのは、『受験勉強は発症の原因の1つにすぎない』ということです。つまり、受験勉強だけで双極性障害になることは無いと言えるし、逆に受験勉強が無かったからといって、双極性障害になるのを避けられるとは限りません。

直接の原因ではありませんが、ストレスは発症や再発の大きなきっかけになります。

『ウルトラ図解 双極性障害』野村総一郎p.28

 

“きっかけ”という方がいいのかもしれません。

私は、双極性障害になったきっかけとなる要因の1つに受験勉強があった“かもしれない“、くらいの、一例にすぎません。

…が、心の中では、受験勉強で脳を酷使したのは、絶対影響あると思っています。

 

受験の度に繰り返される脳へのダメージ

たとえば私の人生を例に挙げてみます。

中学では何百人の上位◯人に入るような”頭のいい子”で、高校も県でトップの進学校に合格、それから現役で北海道大学に進学しました。さらに、就活では”超大手”、”エリート”と呼ばれるような会社に採用されました。

私はいわゆる”頭がいい”訳ではなく、ガリ勉までは行かなくても、”くそ真面目”のおかげで点数を伸ばしたタイプでした。要領が良い人(頭がキレる人)よりもたくさん勉強量は必要でした。

 

こんな風だったのは、早ければ中学時代から。それからずっと、慢性的に勉強によって脳を酷使していたと思います。

特に受験のシーズンには朝から晩までやっている日もありました。

高校の3年生の頃には、朝電車の中で単語帳を開き、お昼休みには自習室に走って行って問題集を解き、部活の後には予備校で夜まで勉強する…。でも私は足りない、足りない、と思ってやっていました。

大学3年生の終わりからの就職活動では、私はいわゆる”就活”だったので、筆記テストもありました(適性検査、SPIとか)。就活も、やっていることは受験みたいですよね。

会社に入社してからも、取らなければならない資格の勉強もしていたので、24歳くらいまでほんとに勉強ばっかりでした。

 

受験のストレスは3年おきくらいだったでしょうが、もっと小さい、定期的なテスト勉強や課題のレポート作成など、勉強に費やした時間(脳を使った時間)も考えると、どんだけ脳を使ってきたんだと思いますね。

 

 

合格しても脳を壊したら意味ない

過去の私に降り注ぐ、合格おめでとう!のhappyな言葉たち。

合格したら全てOK!「頑張りすぎだ」、「そんなに無理するな」なんて言ってくれる人なんていませんでした。

後々、双極性障害になると、「なんか頑張った意味なかったね」な感じに…。

 

受験勉強のストレスはイメージしやすいですよね。体への負荷もありますし、緊張とか焦りとか、メンタルへの負荷もすんごいと思います。

数ヶ月〜数年かかり続けていたそのストレスによるダメージが、ちゃんとリカバリされているのならいいのですが…。

 

不合格ならもう一年頑張って👋。合格すれば、それはそれで自動的に新しい世界に放り込まれるのがほとんどではないでしょうか。

 

環境が変わるのはストレスもすごいことです。

 

結婚や出産、昇進や進学など、喜ばしい出来事がストレスになることもあります。

『ウルトラ図解 双極性障害』野村総一郎p.28

 

『入っても頑張らなくてもやっていけそう』と思う世界に進むのが良いよ、と最近は思います。

 

『自分がやりたいことかどうか』を大事に

ここまで、受験勉強がストレスだと言い切って来ましたが、

受験の先に、自分がやりたいこと・なりたい職業・叶えたい夢などがあるのなら受験勉強したって全然良いんだと思います。

自分からやりたくてやっている勉強は、嫌々やっている勉強に比べたらストレスはぐっと下がるでしょう。湧いてくるエネルギーを勉強に注ぎまくって欲しいです。

 

気になるのは、『“本当は”やりたいことととは違う』のに頑張ってしまっている受験勉強。

この、【本当に】かどうかの見極めは、なかなか難しいのですが(特に、真っ直ぐ育って来れなかった人とか。つまり私とか。)、すごく大事です。

本当にやりたいことをやる。やりたくないことを続けていった先には『死』だと思います。私は、24年かけて自分のやりたいことからズレていって、ようこそ精神障害の世界へ!でしたから…。

 

ちなみに私の場合は、『自分のやりたいこと』が見えず、ただただ、とりあえず上を目指していたような受験ばかりでした。受け身というか、消去法というか。

その理由は、単純に『自分がやりたいこと』が分からなかった※ためですし、同時に不安や焦りが強い体質のためだったのではないかと思います。

※この辺りは↓

≫親に未来を潰された話(でも聞く方も悪い)

 

もう一度伝えると、『本当にやりたい未来なのか?』勉強と同時進行でもいいので、見極めていってもらいたいです。

 

私は勉強すること自体は好きでした。知らなかった世界を知るのは楽しいし、やっていると充実感もありますしね。なので、『勉強=ストレス』とは私は主張しません。

やりたくないのにやっている勉強=ストレス』なんだと思います。

 

 

おわりに:受験生の方へメッセージ

過去の自分を含め、今受験生の人たちに伝えたいことがあるとしたら…

 

どんなに高い目標に到達しても、脳を壊してしまったらその後が辛いし悲しいです。

鬱になって時間を失った経験があるので、『何年か遅れても人生にはそんなに影響しない』です。

一年でも早く合格することよりも、自分のやりたいことをやってみる(やってみるとやりたいことも見えてくる)ことを大事にしてみて欲しいです。

 

社会を回しているのは、”健康”でたくましい人たち。でもそのスタンダード必死で辿って、たくましくならなくても、幸せな人生は送れる…。ちょっと斜に構えている感じかもですが、そんな人間もいるんだと、この記事を読んでくださった人にちょこっと知ってもらえたことが私は幸せです。

 

 

10歳代や20歳代前半といった若い年代でうつ症状を発症した場合は、双極性障害の可能性を考えるべきといえます。

『ウルトラ図解 双極性障害』野村総一郎p.46

 

私の双極性障害の診断が付いたのは26歳のときでしたが、それより前に精神科にはお世話になったことがあって、はじめて鬱の診断を受けたのは24歳のとき。

この鬱は確実に双極性障害の症状だったので、双極性障害を発症したのは遅くとも20歳代前半だったと思われます。

さらに遡れば中学、高校の頃には症状は出始めていたかもしれません。≫私の躁のエピソードの経歴

 

受験生のみなさん、大丈夫ですか?病んでいませんか。鬱っぽくなっていませんか。

もし、受験が終わってもその気分が続く(けど割とすぐ収まる)とか、あるいは数ヶ月が経って躁っぽくなってしまったら、双極性障害かもしれないので、心療内科や精神科を受診してみてください(受験終わったらでいいので)。大学生なら、学内の保健センターなどに足を運んでみるのも良いかもしれません。

受診して、違ったら違ったでそれでOK、受診したくらいで落伍者にはならないし、なんならネタにして笑ったっていい、そのくらい軽くメンタル疾患と接してもらえたら、と思います。「いや〜ちょっと辛くてメンクリ行っちゃったよ🤣でも行ってスッキリした!キミも悩んだらとりあえず行ってみるといいよ😁」とか…。

20代くらいまでって、暮らしも生き方も定まっていないから、波なのか気付くのはとても難しい、と思って大丈夫です。でも「もしかして双極性障害かも?」と思えたなら、それが鍵になるかもしれない。私の経験で、そう思います。

 

 

以上、頑張りすぎて無理して脳を壊してしまった私からでした。

お読みくださりありがとうございました。

 

 

この記事で引用した『ウルトラ図解 双極性障害』は良書でした。おすすめです。

 

 

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