こんにちは。とび太(@umayano)です。
「メンタル弱い」「感情的になりやすい」「情緒不安定」「感情のコントロールができない」…。
なりたくてなったわけじゃないのに、そう呼ばれてしまう人がいます。
私も、「とび太はメンタル弱い」と直接言われたことがあります。
事実、私は今までの人生ずっとメンタル弱かったと思います。
うつにもなりました。
でも今は、「メンタル弱かったな~」と振り返られるくらいには、精神的に強くなれてきたかな、と思っています。
私が変われるターニングポイントになったのは、自分がいろんなことに「反応しすぎ」だと気づいたこと。
この記事では、「メンタルが弱い」人にありがちな思考と、改善のための簡単なトレーニング方法を紹介していきたいと思います。
次のような人にも読んで頂けたら嬉しいです。
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目次
「メンタルが弱い」とは?
「メンタル弱い」という表現は便利ですよね。
改めて一度、「メンタル弱い」とはどういうことなのか考えてみましょう。
たとえば、緊急地震速報のアラートが鳴り響いたとき。
とてもびっくりしますし、動揺してしまうのは自然なことですよね。
こんな風な、災害や緊急時の情緒不安定は、メンタル弱いとはあまり言わないと思います。
出来事のショック(精神的なストレス)が圧倒的に大きいからです。
しかし、そんな大きな出来事がなくても、比較的小さな出来事で揺らいでしまう人。
そんな人が「メンタル弱い」といわれるのだと思います。
▽共感できる記述を見つけたので紹介します。
よく豆腐メンタルとかっていうけど、
実はメンタルに強いも弱いもないんじゃないか?って。要は捉え方の問題なんですよね。
例えば「死ね!」って言われたときに
ショックを受けてしまうのか?この人なんかストレス抱えてるんだろうなーって流せるか?
同じことを言われたときも当然人によって受け取り方が違うわけですよ。
つまりメンタルが弱いと思っている人は心自体が弱いんじゃなくて、
心が傷ついてしまいやすい考え方や思考回路をしてるだけ!
ほんとにそうだなと思いまして、
メンタルが強いとか弱いとかは、考え方や「捉え方」の問題なのだと思います。
「メンタルが弱い」感じになってしまう理由:「反応しすぎ」
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何か出来事があったとき、それを受けて、心に何かしらの変化が起きます。
それが「反応」だと思います。
「反応」は、言動として表面に現れてくるものがイメージしやすいと思います。
しかし、たとえ落ち着いて見えても、頭の中が考え事で大忙しになっていることもあります。
私はこのパターンが多く、一見落ち着いて見えるらしいのですが、それはただフリーズしていたり、頭がいっぱいで混乱しているだけだったりします。 |
何か出来事があれば心が動くのは自然なことですよね。
メンタル弱い人の問題は何かというと、この「反応」が「起きすぎる」ことだと思います。
「反応しすぎ」です。
「メンタルが弱い」のは、自分でストレスをもっと大きくしてしまっているからかもしれません。
「反応する」ことに忙しくなっているかも
メンタルが強い人から見ると、メンタルが弱い(なにかと反応しやすい)人は、「忙しそう」に見えるそうです。
私の知人は、「なんでそんなに一生懸命情報を受け取ろうとするの?」と言われたことがあるそうです。
言った人は、センスいいなと思いました。 |
メンタル弱い人は、自分からストレスを取りに行っていると言ってもいいと思います。
そんなはずない、と思われるかもですが、無自覚なだけかもしれません。
サッカーのゴールキーパーに例えてみます。
あるキーパーは、自分の方向に飛んできたボールだけ取ればいいのに、ゴールに向かってきていないボールも追いかけて取りに行っています。 どんなボールもスルーできないので、どんどん消耗してゆきます。 さらには、シュートすらされていないボールに対しても、いちいち「あのボールもこっちに来るかもしれない」「なんであんなプレイをしているんだ」などと、色々考えてしまっています。 体も、心も大忙し。 反応しすぎですよね。 |
こんな感じで、「メンタル弱い」人は、メンタル強い人がさっと切り替えられそうなところに、必死になって食らいついている状態の可能性があるんですね。
どの情報を受け取るかは、自分で選んでいい
実際の生活や人間関係では、私たちはゴールキーパーではありませんよね。
ボールを取らなければならないという義務はありません。
もっと言えば、私たちは、自分が取りたいボール以外はスルーして大丈夫なのです。
出来事も、誰かの言動も、どう受け取るかは自由です。
メンタル強い人は、心も「無」だったりする
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とはいえ、誰だって好きでストレスを受けに行っている訳ではありませんよね。
では、メンタルが弱い人は、なぜそんなに「反応」してしまうのでしょうか。
そのヒントに、「無」の感情が無いことがあります。
「無」の感情とは?
喜び・うれしさ・楽しさ怒り・不満・憂鬱・くやしさ・・・
そういった「感情」の中の1つとして、「無」という感情があります。
私が「無」の感情の存在を知ったのは最近のことで、知ったときはとてもびっくりしました。
例えば。。。
私が人間関係でモヤモヤすることがあり、他の人ならどういう風に感じるのか知りたくて、「〇〇さんだったらどう思う?」と訊いてみたことがあります。 その人:「え…?無、かな。」 そのときの私は、「え…?無??」とポカーンとしてしまいました。 想像していた回答(イライラするよね、とか、それは嫌だな、とか、嫌じゃない、とか)とは全然違っていましたし、感情に「無」というものが存在するのをこのときはじめて知ったからです。 |
「無」の感情がどんなものかというと、
私のイメージは、Happyでもunhappyでもないところの気持ちです。
シンプル、おだやか、とも言えるかもしれません。
「うつ」のときの、「自分が空っぽ」みたいな虚無感とは全く違います。
出来事に心が反応していない状態です。
「ニュートラルな感情」と表現されることもあるようです。»心が強い人は「無感情」を習慣にしている | 東洋経済オンライン
「無」の感情がなければ、情緒不安定まっしぐら
人は、常に何かしらの感情を持っていると思われがちですが、実は、そんなこと無いようです。
精神的に落ち着いている人ほど、「無」の感情がたくさんの時間を占めています。
一方、「無」の状態がない人は、常に何かしらの感情の状態にあるということ。
ちょっと何かがある度に「反応」して、感情がすぐに起こってしまいます。
生まれたときからずっとそうだった人にとっては、それが普通と思われるかもしれませんが、実は、いつも何かの感情が起こっている状態は普通ではないんですね。
でも、「反応しやすい」のも、自力で改善することはできます。
「反応しない」トレーニング方法
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そこで、簡単な「反応しない」練習法を紹介します。
後述の「オススメの本」から学んだことを自分なりにアレンジしています。
反応しない練習①:「感情」を見つける
まずは、今、どんな感情なのか気づくことが第一歩です。»感情コントロール力を高める「脱中心化」④
「今私は〇〇っていう気持ちなんだな」すぐ分かればいいのですが、どんな感情だと言っていいのか分からないときもありますよね。
そんなときは、自分なりで構いませんので、感情に名前を付けてみてください。
たとえば、「家に帰りたい気持ち」「泣きそうな気持ち」・・・。なんでも大丈夫です。
こうして、自分の気持ちに名前を付けて意識していく作業は、「ラベリング」とも呼ばれるそうです。
文房具にラベルシールとかありますよね。
自分の感情に、ひとつひとつ名前を付けて、気づいていきます。
反応しない練習②:気持ちをそのまま受け止める
「私は今こういう気持ち。」
そうやって感情を見つけたら、「〇〇という感情がここに存在する」という事実を認めます。
そして、それ以上深追いしないようにします。
よくやりがちなのが、例えば次の例。
明日仕事で発表しなければならなく、布団に入っても眠れない。感情は、おそらく「不安」。
↓ 「不安になっちゃダメだ」とか、「不安を解消するにはどうしたらいいんだろう」とか考えてしまう。 |
これは、湧き上がった感情に、さらに反応している状態です。
感情に反応すると、また感情が湧き、無限ループになってしまいます。
「〇〇なんだな」
それで終わりにします。
終わりにならないときは、「反応している」ということです。
感情を、いったん自分から離そう
でも、すぐできないときもありますよね。
例えば、今イライラしているんだって気づいて、すぐにイライラについて全く考えなくなるのは難しいです。
そんなときは、一旦、自分の頭以外の場所に吐き出すのがオススメです。
感情を「とりあえず置いておいて」します。
アウトプットする場所は、メモやノート、手帳など。
ブログやtwitterなどにつぶやく場合は、それを見る人がいるので、鍵付きの記事にしたり、自分だけが見れるアカウントにした方が良いかもしれません。 |
以上、「反応しない練習」のやり方をまとめます。
①自分の感情を見つける
(今、〇〇という感情だな、と名前をつける) ↓ ②気持ちをそのまま受け止める (それ以上深追いしない) |
私がこの方法をよくやるのは、イライラしたとき。
「あ、今私は怒っているんだ」
と気づいたら、
「もう反応するのやめよ。」
と思うようにします。すっとイライラが収まったりします。
おすすめの本
ここで、私がお気に入りの、メンタル強化に役立ちそうな本をいくつか紹介します。
- 反応しない練習 あらゆる悩みが消えていくブッダの超・合理的な「考え方」KADOKAWA/中経出版
この記事で紹介させて頂いた方法は、この本を参考にしているところが大きいです。
- 多分そいつ、今ごろパフェとか食ってるよ。 サンクチュアリ出版
4コマで、シンプルで読みやすいです。かわいくてメンタル強いネコが爽快。
根っこが精神疾患や発達障害の場合も
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上記のように、自分で改善できる方法を紹介しましたが、人によってはもっと深いところに原因があることもあります。
たとえば、精神疾患(うつや不安症など)や脳の問題(双極性障害や発達障害など)です。
その場合、注力すべきは、まずは根っこの方です。
私は、双極性障害の治療薬のおかげで、うつ症状が軽くなっただけでも自然とメンタルが改善したように思います。 |
精神疾患や発達障害を持っていると、自分自身に対してなにかと否定的に考えがちかと思います。
生まれたところからハードモードなので、ストレスも多く、いつのまにか「自分は弱い」と考えてしまっていても自然です。
たとえば、私は双極性障害で「うつ(鬱)」のときがあるのですが、うつの症状があると、言動はやっぱりメンタル弱い感じになってしまいます。 |
メンタルを強くしたいと思っても、精神疾患や発達障害が根っこにある場合は自力では限界があることもあります。
自分にどんな性質があるかわからないときは、心療内科などで一度自分の性質を見てもらうのも手っ取り早いでしょう。
病気や障害ではありませんが、HSP(敏感な人)という指標もあります。
まとめ
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以上、「メンタル弱い」人が「反応しすぎ」かもしれないということについて書かせていただきました。
自分が「反応しやすい」のかどうか迷うときは、大げさにYESと思ってみてほしいです。
自分の苦手なことに気づくことから、ムキムキメンタルへの道が始まります。
精神的に強い人は、自分のこと(身体や気持ち)をとても大切にしています。
そして、みんな意外と自分の気持ちそのままに、ゆるく生きていたりします。
まずは、自分を削らないためにはどうしたらいいのか?を考えていってくださいね。
それでは、最後までお読みくださりありがとうございました。
この記事を読んでくださった人の視点がすこしでも広がっていたら嬉しいです。
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