こんにちは。双極性Ⅱ型障害のとび太(@umayano2)です。
本日はこの記事をご覧くださり、ありがとうございます。
『双極性障害と診断されて「人生終わった…」と思う時に読んでほしい記事』というテーマで書きはじめました。
まず、私から、この記事を読んでくださっている双極性障害の方へ伝えたいことを、恐れ多いながら記事にさせていただきたいと思います。
生きててくれてありがとう
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双極性障害と診断されて、絶望されているかもしれません。
双極性障害は遺伝的な要因もある障害です。なので、「診断されたとき」に急に双極性障害になったというよりは、それよりも前から双極性障害だった、と言うこともできると思います。早い人では思春期頃から、生きづらい人生を送ってこられたのではないでしょうか。
体がしんどいとき、人生が崩壊してしまったとき…
”死”が頭をかすめたときもあったのではないでしょうか。
自殺をしそうな危機もあったのではないでしょうか。
そんな、生まれつきハードな人生を、よく今まで生き抜いてきてくれた、と思います。双極性障害の人にとって、自力でここまで生きてこれたことは、簡単なことじゃなかったと私は思います。サバイバーとして、自信を持ってほしいです。
今生きていて、こうしてこの記事を読んでくださっている。まだ死を選んでいない。
どんなにつらい過去だったか分かりませんが、あなたが激動の人生を生き抜いてこられたこと、今もまだ息をしてくれていること。存在していてくれていること。
絶望しながらも、波に飲まれながらも、光を探してくれていること。
命を1つ、守り抜いてきてくださり、ありがとうございます。
私達は未来の作り手
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私は、双極性障害と診断されたとき、自分の将来に絶望しました。「こんな私は生きていてはいけない」、と。しかし、それは同時に、自分が精神障害者へ偏見を持っている、という事実でした。
確かに、精神疾患に対する偏見は世の中にまだ存在すると思います。昔は”躁うつ病”と呼ばれていたのが”双極性障害”へ変わり、そして今後”双極症”と変わっていくのも、【偏見】を恐れているのもあるのではないかと思います。”障害”を”障がい”と呼んだり、”障碍”と書いたりする、あれと同じ感じですよね。ただの文字の表記ですら拒絶感を感じてしまうほど、敏感な、偏見を持った人が存在するのです。
しかし、それは、2019年での話。これから何年、何十年と経った未来の世界で、【偏見】があるかどうかは、今生きている私達の行動次第なのではないかと思っています。
双極性障害の人はヤバい人なのでしょうか。確かに、双極性障害の人が治療を野放しにしておけばそうかもしれません。精神科にも通わず、薬も飲まないでいたら、周囲に迷惑もかけるし、自殺とか自傷とか命の危険にも陥るし、犯罪や殺人も起こしかねないのは事実だと思っています。私だって、治療を放置すれば犯罪者になる可能性もあります。
しかし、そんな「ヤバい人」になってしまうのは、双極性障害を「野放し」にしておいたとき。処方された適切な薬をきちんと飲んで、「気分の波」や症状を改善したいという意思がありさえすれば、起こりません。
双極性障害は、向き合い方次第で、社会的に排除される人間にもなり得るし、逆に、幸せな人生を送れることもあるのです。
双極性障害に対する【偏見】についていうと、偏見をこわがって、精神科にかからなかったり、自分は大丈夫だと過信して薬を勝手に止めたり、そういうことをする双極性障害の人が増えれば増えるほど、ますます状況は悪化していくのではないかと思います。
私たち当事者は、とても敏感に偏見の匂いを感じ取ってしまいます。過去の躁うつ病の人たちの行動によって築き上げられてしまった偏見のせいで、痛みを被ることもあるかもしれません。
でも、双極性障害だからといって、「死ぬべき存在」「いなくなった方がいい」なんてことは絶対ないと思います。
私達双極性障害の当事者にできることは、「ふつうの人生」を送ることではないかと思います。自分の心身に気を遣い、健康になり、楽しいことも、やりたいことも叶えて、長生きして…幸せな人生を送る。
そうやって、自立していて、周りに迷惑をあまりかけず、充実した人生を送っている双極性障害の人が増えるほどに偏見の種は無くなっていくと思います。「双極性障害って普通の病気だよね」ってなってくると思います。新しく双極性障害と診断された人の絶望も軽くなっていくはずです。
そして、回り回って、精神障害者も生きやすい世界になっていく、と私は信じています。
双極性障害は、絶対ではないですが、私達の子供にも遺伝する可能性があります。親とか親族を見ていると、どのくらい遺伝する感じなのか、なんとなく読めてきますよね。
じゃあ双極性障害の人間は子供を持つな、ということか、と考えてしまいがちかもしれません。そうではなく、「子供たちが双極性障害を持って生まれてきたとしても、幸せに暮らせる社会」をつくれるような努力をしていけばいいのではないかと思います。
私たち精神障害者は、社会の役に立たない存在であるとかそんなこと全然無くて、むしろ、世界をより良くしてゆく牽引役にだってなれるんです。
自分の手綱さえしっかり握っていれば、大丈夫です。
(もちろん、たまに症状に飲まれて自分のコントロールが効かなくなるのは仕方ないです。)
たまたまお互い双極性障害という特性を持って生まれてきて、ささやかなご縁ではありますが、一緒に、双極性障害の人が生きやすい世界をつくっていきませんか。
穏やかな人生にしていきましょう
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双極性障害は自殺率の高さで有名で、短命なのかな?と思ったりしてしまいますが、実際自分が双極性障害になってみると、全く逆のイメージになりました。「長生きできる障害かも」と感じるようになったくらいです。
自分と相性が良い気分安定薬が見つかり、それを安定して飲めるようになると、体はぐっと楽になります。
そして、「気分の波」を抑えようと努力すると、自然と「健康的な生活」を送るようになります。これまでの人生でしてきてしまったような無理も減ってきます。
ストレスが減り、格段に楽になってきます。
この記事を読んでくださっている人の中にも、今は、双極性障害と気づいたばかりで、苦しくて、絶望で、将来も真っ暗に見えてしまっているかもしれません。しかし、こうして双極性障害について調べ物をしていて、双極性障害から目をそらさずに、真剣に向き合ってくれているあなたなら、きっと、いや絶対、”いい人生”を送れると私は思います。
たくさん泣いて、たくさん転んで、たくさん深呼吸して…
たった1度の双極性障害の人生を、豊かに過ごしていきましょう。
それでは、最後までお読みくださりありがとうございました。
陰ながら、応援しています。
同士たちへ、愛をこめて。私からのメッセージでした。
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▽症状改善の方法



当ブログ「うまやのブログ」では、1当事者のブログとして、私が試行錯誤してきた双極性障害の症状改善の方法や、経験から学んだことなどを発信しています。何かお役に立てたら嬉しいです。
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