うつ・躁・混合状態だけじゃない!気分5種類をマッピングしてみました

うつ・躁・混合状態だけじゃない!【気分】を5種類に分けてみました 双極性障害

 

 

こんにちは。双極性Ⅱ型障害のとび太(@umayano2)です。

私は、26歳のときに『双極性Ⅱ型障害』と診断され、もうすぐ2年経ちます。

 

双極性障害の「気分」では、うつ(鬱)や躁、混合状態がよく見聞きしますよね。

自分が今どんな気分なのか気づくことは、「気分の波」の改善にもつながります。

 

この記事では、私が1年半くらい双極性障害と付き合って分かってきた、双極性障害の「気分」を種類分けして紹介します。

「気分」の現れ方や定義はその人それぞれだと思いますが、何か参考になれれば幸いです。

 

基本はこの「気分」

双極性障害の人によくみられる「気分」は下記のものだと思います。

 

 ①±0(ふつう)

 ②うつ(鬱、抑うつ)

 ③躁

 ④混合状態

 ⑤ADHD

 

それでは、順にみていきます。

それぞれのイラストでは、少し擬人化した馬にモデルになってもらって、それぞれの気分のときの私のイメージを表現しています。

 

①±0(ふつう)

うつ・躁・混合状態だけじゃない!【気分】を5種類に分けてみました

リラックスしています。

ぼーっとするわけでもなく、考え事で頭がいっぱいというわけでもありません。

あまり何も考えていません。

その日にやらなくてはならないことを、ひとつひとつ済ますことができます。

 

返信や電話なども、難なく済ませられます。

 

自分のブレーキが効きます。

「これやっても大丈夫かな」などと、なにか行動する前に、立ち止まることができます。

予定を変更しても、ついていけます。

 

時間がゆっくりに感じ、「ずいぶん時間が経ったな」と感じても実際にはそんなに時間が経っていなかったりします。

音や、気配、静かさ、美味しさなど、「気持ちいいな」「いい感じだな~」と感じることができます。

周りの人を受け入れられます。

あくびができます。

息するのが楽です。

世界がぴったりとフィットし、自分との境目はあまり感じません。

 

 

これが私の±0(ふつう)の状態です。

 

②うつ(鬱、抑うつ)

双極性障害は、症状のあるときは、だいたいが「うつ」だと言われていますね。

 

私のうつは、2種類あります。

「何もできないうつ」と、「動けるうつ」です。

イメージは下のような感じです。

 

うつその1:何もできないうつ

うつ・躁・混合状態だけじゃない!【気分】を5種類に分けてみました

 

頭が止まっています。

体も動かす気になれません。

ぼーっとしているのが気持ちいい。横になりたい。

涙がぽろぽろ出ます。

何故泣いているのかわからないときも多いです。

 

読書や家事など、簡単なことでもこなせません。

 

人とのコミュニケーションを避けがちです。

 

無理してやろうと思うともっと涙が出ます。

音楽が止まります。

 

 

うつその2:動けるうつ

うつ・躁・混合状態だけじゃない!【気分】を5種類に分けてみました

 

頭が働かないうつと比べて、頭の中は考え事でいっぱいです。

だいたいは「ネガティブなこと」を一生懸命考えています。

スマホ検索をしまくります。

焦っています。

そわそわ、動揺します。

 

視点が狭くなっていることが多いので、どんどんのめり込んでいきます。

だいたいは、不安なことや、対人関係などについて考えています。

 

人とのコミュニケーションがにすごくストレスを感じます。理由は「不安」「悩みすぎ」「嫌われるのがこわい」ためです。

関連記事»うつのときの対処法

 

上記2つの「うつ」の共通点

 

頭の働かなさ

うつのとき、まとまって考えられないな、と感じます。

うつのときに共通で頭に浮かぶキーフレーズに、「どうしたらいいか分からない」があります。

自分で判断ができなくなりがちです。»とび太のうつのときの症状

 

 

「不安」が強まっている

「うつ」のときに共通なことのもう一つは、「不安」の症状が非常に強いことです。

 

「嫌なんじゃないか」

「怒っているんじゃないか」

「私がいたら迷惑かな・・・」

などと、人の目が非常に気になります。»私のうつのサイン

 

また、「いつもどうやっていたっけ」自分の判断にも自信が持てなくなります。

「すみません」と、ゴメン魔になります。

 

「動けるうつ」のときには、不安やモヤモヤのせいで何かしなくてはいられず、あれこれやってしまいます。

 

「不安」は身体症状として現れることも

不安は、気持ちの面だけに影響するわけではありません。

不安は身体症状を伴っていて、「どきどきする」(動悸)というのもそのひとつですが、ほかにも「胸がしめつけられる」「息が苦しい」「冷汗が出る」「体が震える」「ふらふらする(めまい感)」「手足のしびれ」「脱力感」「頻尿」「のどが渇く」「眠れない」「頭痛」など、さまざまな症状が現れます。

精神症状(不安・緊張が強い) | 豊中市 千里中央駅直結の心療内科 精神科 – 杉浦こころのクリニック 

 

双極性障害は「身体症状少なめ」と言われがちですが、けっこう体の症状もあると私は思っています。

 

 

②躁

うつ・躁・混合状態だけじゃない!【気分】を5種類に分けてみました

 

ウキウキ、ルンルン、とってもHappy♪

テンションが高い感じで、なんでもノリノリ、爽快!です。

26歳のときに躁転したとき、私はまさに上のイラストのような状態で、歌って踊って過ごしていました。»双極性Ⅱ型障害【経験談~躁編】その夏、躁は彗星のようにやってきた

すんごい積極的です。

 

私が躁を見つけるキーフレーズは、「世界は素晴らしい!」です。

これが頭に浮かんだら躁と判断しています。

なんでも感動しちゃいます。

偶然が重なる感じがして嬉しくなります(自生思考)。

 

声が大きくなります。

体も軽く、自分が病気であると思えなくなります。

「寝ない、食べない、疲れない」状態になります。

仕事など、サクサクこなしている感じがします。

 

躁の危険なところ:判断が「軽く」なる

「ま、いっか♪」「やっても大丈夫だろう」

よく考えないで、いろいろやりたがります。

人を軽く扱うこともあります。

周りの人の存在を何とも思わないことも。

周りの人からは、「うるさい」「オラオラな感じ」「ナメられてる」「馴れ馴れしい」ように見えることも。

 

自分の考えや「want」を正当化したがる

私がよく躁のときになりがちな思考は、

「(〇〇のために)~してあげなくちゃ」

「~してあげたい」

です。

相手の様子は目に入らず、自分目線の気持ちです。

 

本人の要求が叶わないと、イライラにつながったりします。

 

 

④混合状態

混合状態は、「うつと躁が混じった気分」と表現されることが多いですが、その混ざり方によってテイストが変わってくるように思います。

 

私の混合状態は2種類あります。

混合状態その1:サイコパスモード

うつ・躁・混合状態だけじゃない!【気分】を5種類に分けてみました

「ヤバい人」ですね。

実際危険です。

 

とにかく、ものすごく衝動が強い。

一瞬で、やってしまいます。

衝動が尖すぎて、ためらったり、悩む瞬間すら無い感じです。

 

そして、頭が回りすぎるせいか、体の感覚が遠いのかわかりませんが、混合状態のときは疲れをあまり感じません。

 

サイコパスモードは非常に危険

「なげやり」「どうでもいい」も強くなります。

やってはいけないことを「軽い感じで実行」します。

誰かのことも、自分のことも大切にしようと思いつきません。

そのため、自傷行為(過食嘔吐を含む)を迷わず実行してしまいます。

 

「あ、死のうかな」くらいの軽さでひょいっと自殺しそうだなと思ったこともあります。

その軽さのイメージは、音楽を聴いているときに次の曲に飛ばすとか、温泉に入りたいな~に似ていました。

 

混合状態のときに「あぁ、犯罪者はこういう感じでやっちゃうんだろうな」と感じました。

よくある供述の、「むしゃくしゃしたからやった」ってこういうことか、と。

 

体がしんどいときも多いので、「私の苦しさを伝えたい」「なんでこんなことされなくちゃいけないんだろう」と、攻撃的になることもあります。

 

最近は、サイコパス化するような「ひどい」混合状態になることはずいぶん減りました。たまにありますが、症状はかなり軽くなっています。»これまでの気分の波まとめ

 

サイコパスモードのとき、自分では、「自分は今、正常」と思っています。

何か言われたら、すぐキレるかもです。

 

 

混合状態その2:思考促迫モード

うつ・躁・混合状態だけじゃない!【気分】を5種類に分けてみました

混合状態の2つ目は、「思考促迫」になっている状態です。

 

思考促迫というのは、

考え、音楽、感情、映像などが連想的に次々と湧き上がってきて、それをコントロールできない状態

頭がさわがしい,次々と考えや映像が浮かぶ「思考促迫」とは何かー夏目漱石も経験した創造性の暴走 

 

とにかく、頭の中がいっぱい。

アイディアも、不安なことも、思い出も、とめどなく湧いてきます。

 

たとえば、本を読んでいるとします。

すると、その内容を頭の中で繰り返しながら、ある単語から思い出されるある日の出来事が並行して浮かび、その隙間に家のことや、あれってどうしたっけな、みたいなことが浮かんだりします。

あーうるさい!と感じて、これは普通の状態ではないと気づきました。

 

考えが浮かぶと同時に消えていくので、「忘れたくない」と、頭の中のことをノートに書きなぐったりします。

すごくいろいろ考えているようですが、実は大したこと無かったりすることも多いです。

 

頭が回りすぎるせいか、息が苦しかったりすることもあります。

そうなるとしんどくて自傷(過食嘔吐)したくなったりします。

 

思考促迫は、脳のブレーキが効かない状態ですね。

頭がオーバーヒートするせいか、体の「不快さ」を自覚できることも多いです。

 

 

⑤ADHD

うつ・躁・混合状態だけじゃない!【気分】を5種類に分けてみました

上記の基本的な気分の種類に加えて、注意しておきたい気分が、「ADHD」のような症状です。

うつや躁、混合状態に比べたら「気分」っぽくはないのですが、他の気分に悪化することがあるので、自覚しておくのがおすすめです。

 

ADHD(注意欠如・多動症/注意欠如・多動性障害)は発達障害の一種で、不注意・多動性・衝動性の特徴が表れます。

大人のADHD(注意欠陥・多動性障害)の特徴や治療、困りごとへの対策とは? | LITALICO仕事ナビ 

 

あれこれアイディアが浮かぶ感じがして、いろいろやり始めます。

あちこち行動したわりには、充実感はあまりありません。

 

衝動の強さ、ワーキングメモリーの小ささ(記憶が長く続かない)が目立ちます。

 

浮かんだアイディアを忘れるのがもったいなくて、必死にメモしたり、twitterで呟いたりします。

そわそわします。

自分にブレーキをかけるために昼寝をしようとしても、3分くらいで起きたりして、休憩を入れられません。

 

「頭の中の多動」もある

パッと見は落ち着いているように見えるADHDがあるのをご存知ですか?

“多動”は、言動に出るものだけではなく、『頭の中の多動』もあるそうです。

 

頭の中が、考え事でいっぱいなんですね。

落ち着いているようで、どんどんミスや忘れ物をしていきます。

 

ADHDがもっと悪化すると、④混合状態の「思考促迫」になるのかなと思っています。

 

ADHDの状態で注意したいこと
  • 疲れ
    あれこれやって、1日中動き回って疲れてしまう。結果、うつになったり、イライラしたり、気分の波につながることに注意したいですね。
  • 過集中
    1つのことに一気に衝動が集まってしまい、注意散漫になると、ミスや事故をしかねません。(私は不注意で車をひっくり返してしまったことがあります)

 

朝からすっきり晴れている日にADHDになりやすいです。

 

これらの気分をマッピングしてみました

以上、私の代表的な「気分」を紹介しました。

 

 ①±0(ふつう)

 ②うつ(鬱、抑うつ)

 ③躁

 ④混合状態

 ⑤ADHD

 

これらの関係をまとめたのが次の図です。

横軸を「頭の回転」の程度で、縦軸を「Happyさ」でとってみました。

 

▽双極性障害の「気分」マッピング

双極性障害 気分マッピング うつ・躁・混合状態だけじゃない!【気分】を5種類に分けてみました

 

「だいたいこの辺かな」という感じでマッピングしています。

「気分」は連続的なもの(スペクトラム状)なので、厳密にここ!と定義するのは難しいですね。

 

基準になる軸については、「躁 ↔ うつ」の1つの軸で表すよりも、2軸の方が、双極性障害の症状の出方を捉えやすいのではないかと思っています。

(もしかすると、3軸(立体空間)だともっと完全に近くなるかもです)

気分の波が脳のいろんな経路を使ってコントロールされているのを感じます。

 

気分をマッピングしようとするときに、「軸を何にするか」はとても悩ましいですね。

人それぞれの感じ方でいろいろな考え方があると思います。

どんな症状が強くなると、どんな「気分」になるのか、見つけてみてください。

 

 

「気分」を掴むのはカンタンじゃない

「うつ」のときの自分はどんな感じなのか、「躁」のときの自分はどんな感じなのか、は比較的分かりやすいかもしれませんね。

 

しかし私は、実際に双極性障害と付き合ってみて、「うつ or 躁」にはっきり分けられるときの方が少ないような気がしています。

よく、気分は数字で(うつ側から躁側まで-2~+2などで)表現されていますよね。

私が普段使っているリズム表でも数字で気分を記録しています。

 

でも、そうして数字で表そうとすると何が起こってくるかと言うと、「気分を数字で表せない」悩みです。

 

混合状態とか、かなり曲者ではないでしょうか。

たとえば、

(-2)+(+2)=0

では無いわけです。

(-2)+(+2)=混合状態

と表現する方がいいでしょうか。

でも、これでもなんだか違うなという印象です。

 

 

そして、以外と、±0の気分、いわゆる「ふつう」もすごく難しいです。

 

双極性障害になりたての頃の私は、「気分」が今何なのか分からなくて、発狂しそうでした。

今振り返れば、双極性障害の治療を始めたばかりの頃は、「±0」がほとんど存在していなかったんじゃないかと思います。»気分安定薬を飲み始めてどう変わる?「気分の波」1年半分総まとめ!

 

ほんとに症状がひどいときの方が、「気分」に気付きやすいかもしれません。

分かりやすい言動をしていたりするものです。

 

気分に気づくには、慣れも必要

ですので、「いまどんな気分なのか」分からなくても気にしないでください。

ほんとに大きな波を見つけていくうちに、きっとだんだんと分かってくると思います。

 

3ヶ月くらいで私はなんとなく分かってきました。とりあえず「気分」のデータを集めてみるのが◎。

 

無理に数値化しなくていい

数字で表すのが悩ましいときは、言葉でそのまま表現しておくのがいいと思います。

たとえば、「混合状態」とか「イライラ」とか「モヤモヤ」とか。

 

どんな表現かよりも、「今、気分の波がある」と自覚できることの方が重要だと思います。

 

 

「気分」の種類は人それぞれ

以上、私の気分の種類を紹介しました。

 

共感していただける点もあれば、そうでない点もあったと思います。

症状の出かたは本当に人によって様々です。

 

「気分」だけでなく、「身体の症状」が出る人もいます。

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ご自身にどんな症状があるか見つけてみてください。

 

twitterで双極性障害の人のツイート覗くと、症状も気分もいろいろなんだなぁ~と思います。

 

 

今の状態がはたして「症状と言って良いのかどうか」迷うときがあるかもしれませんが、最終的には「自分の感覚」で判断して思っていいと思います。

 

 

それでは以上です。

最後までお読みくださりありがとうございました。

気分を掴んで、症状改善を目指してゆきましょう!

 

 

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