こんにちは。とび太(@umayano2)です。
吐こうかな、吐かないほうがいいのかな、と迷ってこちらの記事を見つけてくださった方もいらっしゃるかもしれません。
私は、21歳のときに初めて過食嘔吐をして、それからもう8年ほどの年月になります。
今でもときどきしてしまいますが、過去に比べたらかなり軽くなりました。

過去の私はずっと、過食嘔吐しては自分を責め、後悔するしかできないまま、何度も繰り返していました。
そんな、行き詰まっていた過去の自分や、いま過食嘔吐をしている人に伝えたいことは、
「吐いてもいいよ」
ということです。
さらに言えば、
「吐こうと思って食べたっていいよ」
くらいに私は思っています。
もちろん、過食嘔吐はしないに越したことないです。
食べ物を粗末にもしているのも事実です。
それでも、
「過食嘔吐していいよ」
とお伝えしたいです。
目次
過食嘔吐してもいいと思う理由
もちろん、やらないに越したことはありませんが、過食嘔吐してもいいと思うのは、
- 過食嘔吐を我慢しても解決にならない
- 吐いてしまった方が早く切り替えられる
という理由からです。
①過食嘔吐を我慢しても解決にならない
過食嘔吐の原因は別なところにある
過食嘔吐する原因は、疲れとか、ストレスという言葉でまとめられると思っています。

疲れは、身体の疲れはもちろん、人間関係など日々のストレス疲れもあります。
”健康な人”は、過食嘔吐しません。
それは、『食べるのを我慢できる』とか『自己管理ができる』とか以前に、健康な人は『ストレスが無い』からだと思います。
私は、「みんな言わないだけで、裏では過食や過食嘔吐することもたまにあるんだろう」と思っていました。しかし、そんなことないようです。 |
子どもや動物でも、ストレスを与えれば過食(摂食行動の異常)は出ます。
疲れやストレスで過食嘔吐してしまう以外にも、『病気』が原因ということもあります。
私は、双極性障害でした。
他に、過食につながりやすいのは、発達障害、非定形うつ病、パーソナリティ障害などです。
過食嘔吐することで自分を守っている
疲れにしろ、病気にしろ、ストレスがある状態は『苦しい』ことですよね。
苦しい状態というのは、つらく、しんどいものだと思います。
そして、どんどん苦しくなっていけば、発狂するか、最悪、死です。
私たちは、たまたま『過食』や『過食嘔吐』という方法で、苦しさやストレスを和らげて、死なないように自分を守っているのです。
それは、自傷行為と同じです。
自傷行為は『自分への攻撃』です(切るような自傷だと分かりやすいですよね)。
自分を救おうとして、SOSを出そうとして、その手段がたまたま自傷(過食嘔吐)だった。
なので、極端に言えば、過食嘔吐を頑張って我慢するよりも、原因にあるストレスをなんとかするのが先なのです。
②吐いてしまった方が早く切り替えられる
もうひとつ、過食嘔吐してもいい、特に『吐いていい』と思う理由は、吐いた方が早く気持ちが切り替えられたり、リカバリが早くなることです。
過食嘔吐したとき、吐くと、スンって落ち着きませんか?
私は、過食している間はずっとスマホ見ながら座り込んで食べるしかできなかったのに、吐いた途端、歯を磨きに行けたり、布団に入れたりできたり、別人になります。 |
吐くとスッキリ感があったりして、気持ちも少し軽くなるときもあるのではないかと思います。
私は、そうやって、『吐くと気持ちが切り替えられる』のなら、吐いてもいいと思います。
身体への負担を軽くする
また、リカバリを早くするために、吐くと『食べ疲れ』を減らせるということもあります。
過食するときに食べがちな甘いものや炭水化物といった食べ物は、糖質が多く含まれがちです。
なにが良くないかというと、糖質を食べるともっと疲れます。
『疲れると甘いものが食べたくなる』とよく言われますが、『甘いものを食べると疲れが取れる』ということでは無いようです。 |
また、過食して吐くと、胃に分泌された大量の消化酵素なども一緒に捨ててしまうことになります。
消化酵素を作ったり、消化は栄養やエネルギーをたくさん消費するので、過食嘔吐するほど身体がボロボロになっていってしまいます。
なので、大量の食べ物を無理に消化するよりは、吐いてしまった方が身体への負担が軽くなります。
過食嘔吐を思いっきりやってみる
私は、あるときから、「過食嘔吐を思いっきりやってみよう」と思ってやってみたのですが、
中途半端にずるずるやっていているより いいな、と思いました。
食べるのを我慢したり、「食べちゃダメだ」とか「自分は最低だ」とか、「自己管理ができない」とか、自分を責めたりする言葉を唱えながら食べていると、ますますストレスが増えてしまいます。
過食嘔吐の原因はストレスなので、中途半端にやってストレスを溜めると、もっと悪化してしまうと思います。
落ち着くまでに時間がかかってしまったり、次の日もブルーだったり、嫌な時間をずるずる引きずってしまうのはもったいないです。
なので、過食が始まってしまったらもう、我慢せず食べる。
そして我慢せず吐く。
一度、徹底的にやってみてください。
意外と、振り返ってみれば食べる量も、時間も、少なく済むかもしれません。
自分で吐く・吐かないを『決める』
『思いっきり過食嘔吐をやる』の本質には、
【意思】があるかないか、ということが見えてきます。
あなたは、食べているとき、吐こうとしているとき、【自分で選んで】【自分で決めて】やっていたでしょうか?
食べること、吐くことに対して”受け身”になっているのだとしたら、
その”受け身”なところに目を向けてみてほしいです。
過食嘔吐は『自分で決める』を練習するいい機会
結果的に『過食した』ということでは一緒なのですが、
目の前にある食べ物を、「食べよう」と自分で決めて食べてみてください。
ほんとにちょっとしたところなのですが、
『選んだ』ことの責任を自分で持つ。
自分の手綱を自分で握る。
それがあったか無かったかが、これからの過食嘔吐の改善に重要だと思います。
過食嘔吐を、『自分で決める』ことを練習する機会にしてみてください。
過食嘔吐をした後は
ここまで、『過食嘔吐してもいい』ということを書いてきました。
過食嘔吐した後はどうしたらいいのか?
とりあえず歯磨きして、水分補給して、その後やってみてほしいことを、3ステップで紹介します。
Step1:「上手に食べられなかったな」で終わらせる
いつまでも、自分を責めたりしないことです。
またやってしまうかも、とかも考えるのは一旦終わり。
「今回は上手に食べられなかったな」「どうせまた繰り返すわ、でもま、いっか」と思ってみてください。
Step2:「なんでやってしまったのか?」探してみる
一晩寝てからでもいいので、「今回の過食嘔吐は何がストレスだったんだ?」と少し振り返ってみてください。
解決策が分からなくても、原因が見つかるだけでも大きいです。
病気(障害)が原因の場合は、そもそも過食嘔吐しないのは無理です。
Step3:できそうなことを考えてみる
過食嘔吐を繰り返さないために、ネットで[過食 しない方法]とか調べると、”食欲を抑える方法♪”のようなものが色々でてきますよね。
その中で良さそうな方法があったら試してみてもいいと思います。
でも、私には、そんなの付け焼き刃のように思えてしまいます。 何度も何度も見たし、やろうとしてみた。 でも、できなかった。 それが出来てたら、吐いてなんかいないと思うのです。 |
『過食嘔吐という病気』に関する情報を本や記事で読んで学ぶのも良いと思います。
過食嘔吐を自分事として受け止められるようになるだけでも大きな前進です。
でも、何よりもまず、この記事を読んでくださっている方には、
とりあえず心療内科や精神科を予約して、診察を受けてみてほしいです。
病気(障害)が原因の場合は、自分以外の誰か、特に専門家の力が必要です。
自分でいろいろ頑張るよりも、早く楽になれると思いますよ。

受診したら必ず薬が処方されたりカウンセリングを予約されたりするわけではないと思うので(もし処方されても嫌だったら薬を飲まなければいいので)、気楽に受診してみてほしいです。
まとめ
以上をもう一度まとめると、『過食嘔吐してもいいと思う理由』は、
- 過食嘔吐を我慢しても解決にならない
- 吐いてしまった方が早く切り替えられる
ということでした。
過食嘔吐を思いっきりやってみるのもオススメです。
それは、自分で吐く・吐かないを『決める』ことが、過食嘔吐の改善に重要だからです。
こんだけ「過食嘔吐していい」と言ってきてしまったのですが、やっぱり過食嘔吐しないに越したことないですので、お互いに、過食嘔吐と向き合っていきましょう!
吐いたらすぐ、歯磨きを!
私は口の中銀歯だらけでギラギラになってしまったので…。






コメント