双極性障害(双極症)や鬱病などで、「記録は大事」とよく言われます。
でも、記録を続けていくのって、けっこう難しいですよね。
気分が変わりやすい私達だから、なおさら簡単じゃない。
そこで、いかに適当に記録を付け続けていくか、コツをお伝えしたいと思います。
めんどくさいときはつけなくていい
まずは、記録を「完璧に」「毎日必ず」つけようとしないことです。
いや毎日記録できるに越したことはないのですが、それでは気が重くなってしまうときもあると思います。
テキトーに、気が向いたときだけ、と思っていると意外と続いたりします。
記録できなかったところの対処法ですが、
- 記録しなかった日に印をつけておく
- 後で、もし思い出したらそのとき書き加える
ということを私はやっています。なので、気分の波があったり余裕が無かったりするときには空欄のままのところも多いです。
記録できなかった日は
「日付」の左側に「( 」の印を書いてみています。
▽たとえばこんな風な感じです
![]() 表は2019年5月のもの。下旬は余裕が無くて空白が多くなっています。 |
「書けなかった日」なのに、ところどころ埋まっている部分は、後で余裕が出たときに思い出して書いたところです。
私はたとえば、「何時に寝たかどうか」とかは記録を忘れがちで、そして、思い出すこともできなので空欄になることがしょっちゅうです。
空欄もデータ
「空欄=記録できなかった」ということなのですが、さらに、空欄になっていることで、「余裕がなかった(症状があったり、忙しかったりした)」ということを記録できていることになります。なので、空欄ばかりでもあまり気にしないでいてほしいです。意外と、そのうちに記録できる日が訪れます。
完璧に書くことが目的ではない
リズム表などで記録をつける目的は、気分の波を穏やかにすること(症状改善)です。書くことがストレスになって、波が大きくなってしまうくらいなら書かないほうがいいです。
もし、リズム表の記録量にげんなりしてしまっていたら、たとえば、5分以内で書くとか時間を決めて、その時間内で書けるだけでいい、と思っうのも良いかもしれません。
自分が分かれば大丈夫!
大事なのは、記録を見返したときに、自分で症状を振り返ることができることだと思います。「この日は躁っぽかったな」とか、「〇〇した後に鬱になりやすいな」とかが分かればいいのです。
もしかすると、「精神科の診察のときに医師に見せたい」と思うこともあるかもしれません。そう思うと、できるだけ埋めて、きれいに、わかりやすく記録したくなってきますよね。でも、それは「できれば」で大丈夫です。なぜなら、もしリズム表がぐちゃぐちゃだとしても、自分が記録を説明できればいいのですから。
記録方法はなんでもいい
私は紙のリズム表派なのですが、記録の方法は紙にこだわらなくても大丈夫です。紙のデメリットには、持ち歩くのにかさばったり、ペンが必要だったりもあります。
紙以外の方法にアプリなどもあります。ペーパーの記録表がめんどくさい人にオススメの方法をまとめました。↓

「続けられる」ことがいちばん大事!
双極性障害は、鬱や躁の期間(エピソード)が数ヶ月、長いときには数年単位で出てきます。なので、双極性障害の治療を目的に考えたときに、大切なのは「続けられること」です。適当でも、少しずつでもいいので、データを積み上げていきましょう。
それでは、以上でした。
お互いに、症状改善を目指していきましょう!
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