どこからが『うつ』なの?【病気の境界線】ラインは自分で引いてしまおう

どこからが『うつ』?【経験者が解説】病気の境界線と精神科に行く目安 特にうつについて
 
 
こんにちは。双極性Ⅱ型障害のとび太(@umayano2)です。
 
『うつ病』についてどんなイメージがありますか?
 
私は、首をくくったり、電車に飛び込んだり、ある日突然起きられなくなったり…。そんな感じのイメージでした。
ある日、私はうつの診断を受けましたが、自分では正直、「これでうつなの。。。?」と思ってしまっていました。
 
今でも時々うつになりますが、その度に、今ってうつなの?と迷います。
『うつ』って、なかなか難しいなぁと思います。
 
どのくらいからうつなの?
自分は病院に行くべき?
 
見えてきたラインはここでした。
 
 
 

うつかどうかの判断の目安

医師に「あなたはうつです」とはっきり言われたり、うつの診断基準の”◯◯が◯日以上続く…”といったものにぴったり当てはまれば、分かりやすいですよね。
しかし、当てはまるような〜当てはまらないような〜、微妙なときの方が多くないですか?
『うつセルフチェック』のようなものをやってみても、選択肢がしっくりこなかったり、「こう答えたらうつと診断されるのかな〜」とか、診断結果を操作したり…。

結局わからなかった。。。

 
 “うつは連続的なもの(スペクトラム状)だから「ここからがうつ!」というラインは無い”
とはいえ、やっぱりYes/Noで知りたいですよね。
 
 

うつかも?と思ったらうつ

私が辿り着いた結論。
頭の中に、『うつ』というキーワードが浮かんだら、うつ
です。
普段これでうつを見つけ、うつだと判断しています。
 
 
実は、この記事を書こうと思ったときに、下のような図を考えました。
▽ここからがうつですよ〜と言いたい図
うつのライン どこからが『うつ』なの?【病気の境界線】ラインは自分で引いてしまおう
 
でもやっぱりやめました。
 

理由その1:

うつが軽くても重くても、考えていることは同じだったりする

たとえば私はうつのとき、「死のうかな」と思うことがあるのですが、それが1日に1回の日もあれば、100回くらいの日もあります。
なので、「◯◯と思ったらうつ!」という判断の仕方は役に立たなそうだなと思いました。
理由その2:意外と、”ふつう”のときは、「うつかも?」とすら思わない。
たとえば、今この瞬間に『耳が痛い』と思っていましたか?
多分、多くの人は全く考えてなかったのではと思います。
そんな感じで、健康な、うつでない人は『うつ』というワードすら頭に浮かんでいないかもしれません。
 
「うつかも?」は脳からの小ちゃいSOSサイン
 『うつ』という言葉が頭に浮かんだということは、脳が、自分が今つらいこと、キャパオーバーなことを教えてくれているんだと思います。
そして、このサインを無視し続けると、向かうは死…。
 
私はうつのとき、「私はうつじゃない」「まだ大丈夫」と自分を説き伏せていました。
そしたら詰みました。
双極性II型障害【経験談〜うつ編】人生で初めての精神科から退職へ
...
 
 
 

体の調子はどう?最近何をした?

『気分』のような、”感覚”って、自覚するのがけっこう難しい。
(私が苦手なだけかもですが…)
 
うつだと体調不良が出ることも多いです。
体調とか、自分が言ったこと、やったことといったことは、”感覚”よりもアテにできると思います。
 
最近あった、『体調』や『言動』を数えてみてください。

たとえば、

  • 夜中に◯回目覚めた
  • 頭痛薬を◯回飲んだ
  • ◯分トイレで泣いた
  • ◯日遅刻した
  • ◯回自傷行為をした
など。
これも、『何回以上だとうつ』みたいな厳密なラインは無いですが、ご自身で振り返ってみて、どうでしょうか?
体調不良や言動が思い付かないときは、うつの症状を検索してみると、「私もこれあるかも〜」と気付けるかもしれません。例えば»厚生省のうつのページ
 
 
私は過去の大きいうつのとき、微熱、肋間神経痛(脇腹が痛い)、突発性難聴※になりました。
※低音の耳鳴りがしたり、聞きづらくなりました。2週間以内に病院に行けばきれいに治せるそうです。
普段のうつでは、熱っぽさ(でも熱は無い)と、視野の狭い感じがあります。
 
また、「嫌われている」と何回頭に浮かんだか数えてみたことがあったのですが、数時間で100回以上になって、自分でもこれは病的だなと思いました。
(ちなみにそのときはイライラが出るタイプのうつだったと思います。)
 
 
 

自分でうつだと思うのは甘えてる?

甘えかどうか。これも気になりますよね。
たとえば同じ状況でも、「それは甘えだ」って思う人もいるし、自殺しちゃう人もいると思います。
人によって感じ方も考え方も全然違うし、同じ人だって体調とかコンディションで考え方にムラがあったりする。
 
甘えかどうか?この議論の土俵に乗ってもいいのですが、ぐるぐる答えのないものだと思うので、別なことを考えていきましょう。
 
 

そもそもうつのときって…

うつのときは、脳がパンク状態。
あるいは、オーバーヒート状態と言えると思います。
ぼーっとする一方で、ネガティブな考え事にフル回転させたり。
五感がマヒしていることも。
 
うつはそんな感じで、脳がコントロールを失っているので、判断する能力も下がっています。
つまり、極端に言えば、うつの人は自分でうつだか判断することができないのです。
私は、うつのとき、決まって「どうしたらいいか分からない」という言葉が浮かびます。
 
「どこからがうつ?」と分からない理由は、うつの定義にラインが無いというのも1つですが、自分が今判断できない状態にいるという可能性もあります。
 
 
うつが重くなってくると、つらいと思いきや、意外とつらくないです。
マヒしすぎて、無感覚ゾーンに入れます。
重症になるとスン…と静かな世界に行くので、自分がうつなのかはますます気付けないんだと思います。
私も、「自分は正常」「大丈夫」と思っていました。
 
たとえ体に傷をつけたとしても、痛くない。
電車に飛び込むのが、こわくない。むしろ気持ちよさそう?
 
「うつかも?」と気付けるうちに「自分はうつだ」と認めてみて欲しいです。
 
 

うつが軽いと思ってたら双極性障害だった

うつの人の10人に1人は双極性障害と聞いたことがあります(診断されていないだけでもっといるかもしれない)。
うつと似ているくせに、間違って抗うつ薬を飲むと悪化するので、非常に厄介です。
また、『非定型うつ病』という、”その他”カテゴリに入れられがちなので、なんだか曖昧で掴みどころがなく、スルーしてしまうこともあるかもしれません。
 

双極性障害だとうつが軽い?

双極性障害はシンプルなうつ病よりも自殺率では高いそうです。
しかし、”うつ病”よりもうつが軽そうな印象を受けます。
 
私を例として挙げると、かなり軽いうつ(たとえば出かける前にだるくなるとか、イライラしてお皿を投げたくなるとか)のときもあるのですが、
稀に、どかんと大きいうつの波が来ます。
危ない行動をサクッとやりそうになります。
最近は、日常のだいたい90%は”ふつう”で、9%はうつ、そして1%で激鬱になる、という感じでしょうか。
双極性障害のうつは、こんな感じでずっと落ちているわけでは無いので、『うつ病(躁の無いシンプルなうつ)』よりも軽いように見えるのかもしれません。
うつが何年も続くこともありますから、慣れてしまっているのもあると思います。
 
私が、「自分がうつだと思ったらうつ」でいいと思うのは、双極性障害を見逃して欲しくないという気持ちも大きいです。
 
うつと言うには軽いし…。とか、いつもこんな感じだから…。今までもこういうときあったから…。と、自分で終わりにせず、医師の判断を聞いてみて欲しいです。
 

どのくらいのうつなら病院に行くべき?

「このくらいの鬱なら病院へ」
スケジュールの調整もありますし、はっきりさせたいですよね。
私は、程度に関係なく、とりあえず行った方がいいと思います。
これまでお伝えしたように、うつが悪化すると、
  • うつを自覚できなくなる
  • 動けなくなる

というのもありますし、

精神科や心療内科の予約が取りにくい!からです。
※地域によって差はあると思います。
 
 
トドメは急にやってきます。
精神科を予約したりもできなくなります。
動けるうちに予約してみてほしいです。
精神科・メンタルクリニックの選び方!確認したいポイントとコツ
...

とりあえず予約。後でキャンセルすればいい

私は、病院(精神科や心療内科)は、『薬を貰いに行くところ』、と思っています。
私は、精神科は内科とかに行く感覚に近いです。
 
眠れないなら眠れる薬を、
涙が溢れてしまうのなら、しばらくぼーっとできる薬を。
普通の生活や、仕事に戻りたいとき、手元に薬があった方がいいと思います。
 
予約しておいて、その日までに行きたくなくなったらキャンセルしたらいいですし、
薬も、処方箋をもらっても薬局に行かない、とか飲みたくなかったら飲まない、でもいいと思います。
 
2週間後に予約を入れてみる

すでにしんどいときは、予約が取れるできるだけ早い日に、と思いますが、もしまだ心の準備ができないときには、とりあえず2週間後、というのもおすすめです。

うつの診断が、2週間の症状で判断する場合があるからです。
2週間後の予約を入れて、
診察までの間、気分の波や体調を記録しておくのがおすすめです。
診察の際は、そのデータを医師に伝えればOKです。
 
▽おすすめは睡眠覚醒リズム表です。
【睡眠覚醒リズム表】とは?なぜ書くの?当事者がかんたんに解説します
睡眠覚醒リズム表とは?睡眠覚醒リズム表はなんで書くの?といった疑問について、うつ・双極性障害の当事者がまとめました。睡眠覚醒リズム表の基本的なところを解説します。おすすめや実際の睡眠覚醒リズム表も紹介。
 
 
 

まとめ

改めて、結論を言うと、

自分が「うつかも」「うつなんだろうか」と思ったら、うつです。
 
ラインは自分で引いちゃっていいと思います。
病院に行くべきかは、行ってもいいし行かなくてもいいのでとりあえず予約を入れてみてほしいです。
 
 
 

最後に

私は今でも、「今自分はうつなのか?」自覚するのは難しいなぁと思っています。
実は、過去のうつのとき、気づくことすらできませんでした。
当時の私は、『うつ』という言葉が頭をよぎりもしなかったので、この記事を読んでくださっている方のように、うつについて調べることすらできていませんでした。
 
この記事は、過去の私のような、しんどい境遇にある方に届けばいいな、と思って書きました。
 
 
どうか、ご自身のお体と心を気遣ってあげてくださいね。
 
 
 
 
 
 

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