こんにちは。とび太(@umayano)です。
現在は双極性Ⅱ型障害として通院しています。
双極性障害と診断される2015年に、人生で初めて『うつ』の診断を受けました。
双極性Ⅱ型障害の診断がつくのはここから4年後です。
①人生で初めての【うつ】の症状
photo:freddie-marriage-199100-unsplash
『うつ』の診断を受けたのは、会社員2年目になったばかりの梅雨の頃でした。
診断名は『うつ状態』。
それ以前にも、学生の頃、20歳になったあたりから、すでに気分の波は激しかったかもしれません。
北海道の大学だったのですが、夏場は毎週山登りに行けるほどエネルギーがあり、
『ブッとび太』と呼ばれるくらいテンションが高いときがあると思えば、雪の夜に逃走したり、楽しみにしていた旅行に行っても楽しいと思えなかったり。
改善に向けて何かしたかというと、PMS(月経前症候群)なのかなと思って産婦人科を受診したことと、後は、【しっかりしなくちゃ】という自分なりの頑張りだけでした。
就活のころから過食嘔吐が始まりますが、誰にも言っていませんでした。
会社に就職しても、【自己管理能力が低い】と劣等感を増すばかりでした。
『うつ状態』の症状
うつになった頃、行動、考え方、体調について、下のような症状がありました。
〈行動面〉
・涙が止まらない ・過食嘔吐が悪化 ・座れる場所を探す |
〈精神面〉 ・もっと頑張らなくちゃ ・自分はダメだ ・迷惑をかけている ・後ろ指刺されている |
うつの症状に特徴的な自責(自分を責める)や自己否定、そのほかにも、被害妄想の症状なんかも出ていますね。
「死にたい」とはあまり思わなくて、電車に飛び込んで飛ばされたら気持ちよさそうだなぁとか、私の体が倒れてくれないかなとか、食べ物じゃなくて薬をたくさん飲んだら明日休めるかなとか、そういう想像はしていました。
〈身体面〉
・カバンが重く、歩くのが遅い ・人混みで息が苦しくなる ・電車のブレーキ音から逃げたい ・不眠。夜中1時間ごとに起きる ・寒い。冷房が辛い ・肩こり ・歯が痛い(食いしばり) ・味覚の変化(人工物を好む) ・痩せた ・白髪が生えた ・からだが臭い ・卵巣嚢腫の再発
|
身体症状が目立っていました。
うつの症状、とまとめたこれらには、自律神経失調症、不安症(社交不安、広場恐怖、パニック症、過緊張)、などの傾向も感じられますね。
持ち前の、自律神経の弱さ、不安気質が表出してしまったようです。
処方薬
『うつ状態』のときに飲んでいた薬は下記のとおり。
最初の精神科のとき:ジェイゾロフト(SSRI) 2つ目の精神科のとき:レクサプロ(SSRI) |
最初の精神科と、2つ目の精神科の間に、自己判断で勝手に断薬した期間があります。
『うつ病』と、ちょっと違っていたところ
私の場合は、一般的にイメージされる『うつ病(大うつ病)』の症状とズレを感じるところがありました。
根っこが双極性障害のうつだったからかもしれませんし、うつ病の個人差の範囲なのかもしれません。
・夜中に何度も目が覚めるものの、朝はスッと起きられた
・ベッドから出られないということはない。一日中何かしていた ・過食嘔吐をしていた |
うつによる会社への被害
仕事面では、下のような支障がでました。
頭が回らないために…
・判断が遅くなる ・ミスが増える ・成果の無い残業 ・交通事故の危険 人づきあいを怖がったために… ・自分から相談せず、一人で抱え込む ・一人でいることを好み関わりにくい ・なかなか事務所に戻ってこない ・打ち合わせに居ないので二度手間 体調不良のために… ・遅刻が増える
|
実際はキャパオーバーで仕事を全然回せてないのに、自分から相談しなかったので、周りの人からは「とび太は大丈夫そうだね」と言われたこともありました。
私は最終的に、仕事を抱えたまま自爆し、会社から消えました。
②症状が悪化した背景
photo:al-soot-703487-unsplash
うつの引き金として思い当たるのは次のような出来事です。
・同じグループの上司の死
・職場のメンバー入れ替え ・飲み会や残業など夜型生活 ・担当を持ったプレッシャー ・梅雨の時期の急な気温変化 |
死は人をうつに引き込む、と聞いたことがあります。
上司が急死した後、【葬式躁病】と言うのでしょうか、行動量が増えました。
そして、キャパオーバーにも関わらず、仕事も頑張り、プライベートも『息抜き』と思って積極的に充実させようとしてしまったのです。
また、私は、職場のメンバーや仕事内容、気候など、環境の変化に適応することができませんでした。
③どうすれば失敗を防げたのか
photo:joanna-kosinska-439233-unsplash
相談すること!
相談、これに尽きます。
私は、周りを頼らなかったために、最終的に、私が最も恐れていた、『迷惑をかけること』ばかりになっていました。
助けを求めていれば、仕事への被害も減らせたかもしれませんし、うつに気づいてもらえたかもしれません。
私は、もっと悪いことに、相談の仕方から分かりませんでした。
分からなければ、「誰に相談すればいいですか?」、「相談ってどうやったら良いんでしょうか」という相談をすれば良かったと思います。
分からないを、分からないと言う。それが必要でした。
対策・予防策
うつになると、不安が強くなって「こんなこと相談していいんだろうか…」と、自分から身を引きがちなので、次のようなことを意識するといいのではないかと思います。
・普段から相談するクセをつけておく
・状況をどうやったら改善できるか訊く ・「困っている」「しんどい」と言う |
相談相手は、職場、家族、友人、誰でも大丈夫です。でとにかく1人でも多くの人にSOSを出す練習をしましょう。
困っている状況を伝えるのは、愚痴ではありません。事実を伝えることに罪悪感を感じなくてもいいと思います。
また、「聞いてもらう時間を奪ってしまって申し訳ない」と考えなくてもいいと思います。もし相手が、相談を聞きたくないのなら、相手には断るという選択肢がありますから。
また、うつになると、頭と感覚がものすごく鈍ります。
「痛い」も「つらい」も、わからなくなるので、誤った判断をしてしまうこともあります。
特に、限界なのに、自分へさらにムチを打ってしまうのは危険だなと思います。
頑張って、頑張って、その先にあるのは死です。
うつで人生終わりたくなかったら、
とにかく【助けてください】とアピールしましょう!
アイキャッチ写真:lightscape-1302923-unsplash
コメント