こんにちは。とび太です。
「うつの波」にまた襲われたのをきっかけに、この記事を書いています。
私自身、うつ(鬱)になると、たびたび、「うつの状態」ってどんな風だっけ。。。と分からなくなってしまいます。
「うつってどんな感じ?」について、まとめてみましたので、
気になる部分から読んでいただけたらと思います。
うつの症状は人によって様々だと聞きます。
この記事では、私が経験したことを土台に書いています。あくまで一例として「こんな人もいるんだな~」という気持ちで、読んでいただけたら幸いです。
※双極性障害のうつは『うつ病』のうつと似ているところもたくさんありますが、しかし若干違う部分もあると思っています。
「双極性障害のうつの症状」についての記述であることをご留意ください。
これってうつなのかな…?うつに気づく方法
うつで病院に罹るかどうかに関わらず、
大切なのは、できるだけ早く「うつになっていること」に自分で気づけるようになることだと思います。
うつのときは自分がうつなのかどうか分からなくなっている
自分が”うつ”なのかどうか自覚するために、まず、土台として知っていて欲しいことがあります。
それは、うつの主症状の一つに、判断力の低下があることです。
つまり、うつの症状があると、自分がうつなのか、そうでないのか、自分で決めることが難しい状態になっているのです。
なので、ベースとして【「自分は今うつなんだ」と自覚することは、とても難しい】ことなのだということを頭に留めておいて欲しいです。
うつになっている本人が特に、うつに気づけない。
うつっぽいと感じていても、「自分はうつなんだ」と決断できない。
「一時的なものだ」「気の持ちようだ」とか思ったり。
なにかとうつ”じゃない”理由を探してみたり、一方でスマホで一生懸命”うつ”について検索して、「私ってうつかも…」と考えてみたり。
もしかするとすでに、元気になるためになにか試しているかもしれません。
「わからない」からぐるぐる考えてしまう。モヤモヤしたまま充実しない時間を過ごす。
悩むこと、考えることは、”疲れる” 作業です。
脳を動かせばそれだけで消耗してゆきます。
「自分はうつなのかどうか」考えているうちに、うつがどんどん悪化してしまうのを避けるためにも、できるだけ早く判断をしたいところです。
参考に、
とび太のうつキーワード第1位は、
”どうしたらいいかわからない”
です。
「どうしたらいいかわからない」が頭に浮かんだ瞬間、うつの症状がある、と判断するようにしています。
「どうしたらいいかわからない」は、もちろん、うつの症状がないときにも浮かびます。
でも、うつでないときには、どうしたらわからないと思ったら、「誰かに相談してみよう」とか、「後で考えよう」とか、とりあえず何かしら判断することができます。”わからない” で立ち止まってしまうことは少ないように思います。
うつの症状があるから、わからない。
わからない。だからうつの症状がある、と言える。
うつの症状には、目印となるサインがあるので、
うつの症状自体は自覚できなくても、”うつのサイン”に気づけたら良い。私はそう思います。
うつのサインを見つけよう
私は、自分が下記のようなサイン(兆候)があることに気づいたときに、自分はうつの症状がでていると判断するようにしています。
自分はどういう行動をしているか、頭の中にどんな言葉が浮かんでいるか意識して見つめてみてください。
誰か、自分のことをよく知っている身近な人に訊いてみるのも手っ取り早いです。
スケジュール帳や日記、twitterなどのSNSで発信したことを振り返ってみるのもおすすめです。「自分はうつなのかな…?」と考えはじめた理由を、過去の記録は教えてくれます。
一般的に言われているうつのサイン
・「死にたい」「消えたい」という言葉が頭に浮かぶ
・理由もなく涙がでる
・自責する(「仕事 できない 人」とトイレで検索し、自分はダメだ…と責める)
・電車に飛び込みたくなる
・朝起き上がるのに時間がかかる
・遅刻、無断欠席が増える
・連絡がとれなくなる
・眠れない、夜中に何度も目が覚める
・食欲がなく、やせる
・過食、あるいは吐くまで食べてしまう
・自傷行為をしてしまう
…など。
これらのサインがあったら、なるべく早く精神科や心療内科に行って治療を始めてください。
今までもあったことだから、とか、みんなも大変だから、とか、そういうのは全部置いておいてください。
おそらくすぐにうつの診断がつくのではないかと思います。
診断がつかなかったら、無い事も無いことに越したことはないと思います。
▷精神科・心療内科の探し方をこちらにまとめました>>精神科・メンタルクリニックを選ぶときに確認したいポイント
参考:とび太のうつのサイン
私は次に挙げるような症状があるときに「うつ」と判断しています。
体の変化
・涙がぽろぽろ流れる
・人のいる空間から逃げ、なるべく人の居ない場所を探しに行く
・話せなくなる。人に会うこと、電話がこわい
・相手の目を見れない
・LINEに既読をつけられない、既読をつけても返信できない
・ご飯を見ても食べたいと思えない
・普段食べなかったものをやたら食べる(例えば、ミンティア、0カロリー系の合成甘味料)
・吐くまで食べてしまう(特に双極性障害のうつ)
・甘いお菓子やジャンキーなものに手を伸ばす
・手や身体がこわばる。ものを落としたり、つまづいたりする
・体が冷える
・肩こりがひどい。バキバキ(自覚が無いことも)
思考の変化
「 」は頭に浮かぶ言葉です。
・「どうしたらいいかわからない」
・嫌われている感じがする。「この人私のこと嫌いなのかな」
・自分は居ないほうがいいと思う。「社会不適合者」、「私は死ぬべき」、「迷惑をかけている」
・人に会うのがこわい。話しかけられたり優しくされると泣きそう
・楽しいはずのことが、楽しくない。「楽しまなきゃ」「笑顔でいなきゃ」
・やりたい、でもやりたくない
・自分に無関心。身体が冷えてたりしても、まいっか。ってなる。楽観的なのではなく、自分なんてどうでもいいという感じ。
・誰かの心配をし始める。特に大切な人や好意を感じる人ほど、心配する程度が大きい。「我慢しているんじゃないか」、「騙されているんじゃないか」、「削れて壊れてしまうのではないか」
・休みたい、が言えない。「私が休んだら迷惑をかける」、「他の人たちの負担を増やしてしまう」
・自分の疲れに気づけない。「私は大丈夫」
・「大丈夫?」と訊かれたい
・イライラする。誰かに攻撃的な態度をする。「もう嫌だ」「あの人が悪い」「なんで〇〇してくれないんだろう」
次のこれらは双極性障害におけるうつ(混合状態)かもしれませんが…。
・死につながる行動が「気持ちよさそう」と思う。
・自殺、自傷行為への恐怖が無くなる。「切りたいな」
周りの人から言われる言葉
・「大丈夫?」
・「顔が死んでるよ~!」
・「疲れてない?」
・「猫背になってるよ~」
・「(声が小さくて)もう一回言って?」
私は『うつ状態』と診断され会社を休職したとき、振り返ると、周りの人からのどの言葉も耳に入れていなかったなぁと思います。
自分は大丈夫、とさえ思っていました。
うつの症状が小さいうちに休憩したり、誰かにSOSをだしていたら、病院にいくほど悪化せずに済んだかもなぁと今では思っています。
身近にいる”うつの人”の言動も参考にしよう
あなたの周りにうつと診断された人、うつっぽい人はいますか?
もしいたら、その人がどんな言葉を言いがちだったかや、行動に違和感がなかったか思い出してみてください。
もしかして自分も同じような行動をしていないでしょうか。
または、うつでない人にはなんとも思わないのに、うつの人に対しては「私は(うつの)あの人と同じじゃない」などと、嫌悪感を感じたり、過剰に反応していないでしょうか。
うつの人の特徴
私が、うつと診断されている人、うつっぽい人を見ていて気づいた言動の一例です。
・自分を差し置いて、やたら周りの人を「大丈夫?」「無理しないでね」などと心配し始める。
・キャパオーバーな生き方をしているのに「平気」「大丈夫」と振る舞う。
・自分でなんとかしようとしすぎる。
・やりすぎる。”ふつう”を超えていることに気づかない。仕事、必要以上の薬の服用、過食など。
・遠慮しすぎてなんでも断り、受け取れない。
・何も言わないままいなくなる。
・急に謝罪をしに来たり、お詫びと思われる品を渡す。
・特定の人に関心が強すぎる(怒りの感情を抱いたり、自分と比較したり、嫌われていると思い込んだりする)。
・目に光がなく真っ黒
…など。
もし、指摘してキレられたら、図星です。
本人は普通だと思っていることも多々あると思います。
体調が悪いのはうつだからかも
上に挙げた他にも、体調も面では、
・すぐ疲れる
・しんどい感じ
・うまく動けない
・熱っぽいけど熱はない
・微熱が続く
・便秘がち
…などがあります。
これらは、「それって体調悪いだけじゃないかな…?」「体質じゃないかな…」というものもあると思います。
私もうつになる前には、うつは【メンタル】【精神的な】の問題だというイメージがあったのですが、それとおなじくらい、うつは体にも影響を与えるのです。
▷参考:うつ病のからだの症状(参考:一般社団法人日本うつ病センター)
うつになるときは、必ずといっていいほど、本人は強いストレスを感じていると思います。
生まれつきの体質ももちろんあるかもしれませんが、体質であったとしても、ストレスの少ない落ち着いた環境でいられるときは、症状はそんなにひどくならず、穏やかで済むしょう。
持病だと思って一緒に生きてきた体の症状も、だんだんひどくなってきたのであれば、うつも疑ってみてほしいです。
いきなり精神科に行くのがハードルが高いと感じる方は、内科に行くのと同じ感覚で、心療内科も受診してみることをおすすめします。
▷参考記事:精神科・メンタルクリニックの選び方

「好き」なこと、いつからやってないですか?
「趣味はなんですか」「好きな音楽はなんですか」「休日にはなにをするのが好きですか」
というような質問をされたとき、これまでの人生では、どんな答えをしていましたか?
「〇〇が好き」
この〇〇に当てはまることを、最後にしたのはいつだったか、振り返ってみてください。
スケジュール帳や日記などの記録を開いたり、twitterなどのSNSを見返したり、周りの人に訊いてみるのもいいかもしれません。
その好きなことをしなくなったのは、もしかするとうつの症状があったからかもしれません。
「忙しかったから」「関わりたくなかったから」「かっこ悪いから」、、、。
うつ以外の理由を付けて、終わりにしていませんか?
好きなことをやらなくなったのは、「嫌い」になった、とは違います。
「好き」、でも、やれなかった。そんな表現の方が近いかもしれません。
下に、うつだったときの私の経験談を紹介します。読み飛ばしてもらっても構いません。
とび太の例:うつになると好きなものを遠ざけがち
うつについての本やサイトを見ると、うつの症状の一つとして、「好きなことに興味をなくす」という表現を見かけます。
実際にうつになってみて、「興味がなくなる」わけではないんだなぁ、と感じています。
「興味はある。だけどできない」そんな感じのイメージです。
例.馬
うつになって「死のう」と思った後、”馬が好き” な気持ちにすがるように、北海道の馬の師匠の元に移住しました。
師匠の牧場までは、当時住んでいた場所からほんの少しの距離で、移住してからは毎日のように通っていました。
しかし、うつの波にまた飲まれてしまい、数ヶ月馬乗りに行けませんでした。
師匠の牧場まで行っても結局馬に乗れなかったり、牧場の前までいったけれども車に乗ったまま引きかえしたこともあります。
でも、決して馬に乗るのが嫌いになったわけではなかったのです。ずっと好きでした。乗りたいな、と思っていました。
「興味を無くした」というよりも、「興味はあるけれど、できない」というのがうつなんだな、と感じます。
▷次の記事では、うつっぽいと気づいたあとは、どうしたらいいのか?ということについて、オススメの解決法を紹介します。

写真引用:Photo by Valentin Salja on Unsplash
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